マススパーリングで手加減ができない人のタイプと対策

マススパーリングで手加減ができない人のタイプと対策 格闘技のこと
この記事は約5分で読めます。
スポンサーリンク

格闘技のジムでは、練習の中に『マススパーリング』を組み込んでいます。

マススパーリングとは、相手に攻撃を当てないで行うスパーリングです。

テクニックを競うことを目的とした実践練習の1つで、どちらが強いか競うものではありません。

しかし僕の経験上、どんなジムにも最低1人は本気の力で攻撃をしてくる人がいます。

そしてこういうタイプの人に、危うくケガをさせられそうになった(もしくはさせられた)人もいるのではないでしょうか。

僕自身、たびたびケガをさせられ悩んだ経験があります。

この記事は、マススパーリングで手加減できない人と対峙する際に、どうすればよいかを解説していきます。

この記事を書いている僕は、格闘技歴10年以上でボクシングのプロライセンスを保有しています。

ぜひ参考にしていただければ幸いです。

スポンサーリンク

マススパーリングで手加減できない人の特徴

マススパーリングで手加減ができない人のタイプと対策

そもそも、マススパーリングで手加減できない人は、なぜ手加減ができないのか。

それは基本的に、以下の3つのいずれかの特徴を持っていることが原因です。

1つずつ見ていきます。

すぐムキになる

開始から少しの間はちゃんと力の加減ができているのですが、こちらがよけたり防御して自分の攻撃が上手くいかないと、ムキになってヒートアップするタイプです。

このタイプの人は、プライドが高くて感情の起伏が激しい場合が多いです。

「自分は強い」と思っているので、理想通りにならないとガンガン攻めてきます。

かといって守りに入ると、今度は調子に乗って前に出て攻撃してくるので、厄介極まりないです。

力の加減をするという感覚が分かっていない

マススパーリングと言っているのに、どの攻撃にも力が入っていて全くマススパーリングではないことをしてくるタイプの人です。

真面目で不器用だったり、自分が危険なことをしている自覚がない場合が多いです。

決してワザとやっているワケではありませんし、本人としては加減しているつもりのようですが、かなり危険です。

応用が苦手でジャブやストレートといった単純な攻撃はできますが、コツがいるタイプのテクニック(バックブローなど)は何度教えてもできなかったりします。

相手を選んで加減するかしないかを決めている

上記2つのタイプは自分をコントロールできない人に多いですが、このタイプは自分でコントロールはできているからこそ最も恐ろしく厄介です。

自分より実力が下の人にはちゃんと手加減ができますが、格上と認定した人へは容赦せず攻撃してきます。

本人はしっかり区分けしているので問題ないと考えているようですが、勝手に格上と認定された側からすると迷惑でしかありません。

このタイプは強くなりたいというモチベーションが高いが故に、積極的に格上と戦いたがります。

そのたびに相手をする側は気を遣わなければならず、ケガをする可能性が高いです。

手加減できない人への4つの対策

マススパーリングで手加減ができない人のタイプと対策

れではここからは上記のようなタイプの人がいる時に、こちらが取るべき対策をお話します。

その人とマススパーリングするのを避ける

最も確実で安全なのは、マススパーリングを申し込まれても断ることです。

理由は何でもいいので、「もう疲れている」とか「あまり調子が良くない」など、ひたすらかわしましょう。

繰り返しているとよほど鈍くない限り、「あの人は自分とやりたくないのかも」と勝手に察してくれるので、向こうから申し込まれなくなります。

まさに『逃げるが勝ち』です。

トレーナーに相談する

ジムにいるトレーナーに「マススパーリングと言ってるのに、攻撃を当ててくるので危ない」と相談してみましょう。

トレーナーもマススパーリングをチェックしているので、「あの人はヤバいな…」とは内心思ってはいるものの、あまり強く言えないケースも多いです。

しかし会員から実害を被っていると訴えがあれば、ジム側で真剣に対策を検討しないわけにはいかなくなります。

相談するのは勇気がいるかもしれませんが、これ以上無駄な被害に遭う前に自分から行動することも必要です。

絶対にやり返さない

向こうに本気で攻撃を充てられると、こちらも腹が立ってやり返したくなります。

しかし、これは最も危険なパターンに陥るので絶対にやめましょう。

それをやった場合、向こうはより強く本気でやってくるだけなので、マススパーリングではなくなります。

そうしたくなる気持ちは非常に理解できますが、その結果はどちらかが大ケガを負う結末に繋がります。

マウスピースは必ず用意する

マススパーリングは攻撃を当てない前提なので、ジム側からマウスピース着用は求められません。

しかしいざという時のためにも、マウスピースはおすすめです。

また初めてマススパーリングをする人や、今までマススパーリングでやったことがない人が相手の場合も要注意です。

万が一相手が手加減できないタイプだった時に、大ケガする可能性があります。

マウスピースをしているから100%安全ではありませんが、手軽にとれる自衛策です。

まとめ

マススパーリングで手加減ができない人のタイプと対策

マススパーリングはちゃんとやれれば、安全に楽しく行うことができて、充実した練習になります。

ただ、今回挙げたタイプの人はどこのジムにも必ずいるので、もしそんな人を発見した場合はできる限りの対策を全て取ることをおすすめします。

そういうタイプの人のせいで、格闘技が嫌になってジムを辞めるなんて理不尽でしかありません。

プロならまだしも、趣味でやっている場合は無理してやってケガをしたら元も子もないです。

『自分の身は自分で守る』という気持ちを常に持ち続けましょう。

コメント

  1. D より:

    すごく同意。

  2. Ω より:

    始めて1年目の自分がまさにこれでした

    まだ余裕がなかったです
    慣れてくると力まないでできるようになりました

    追い出さないでほしいです

タイトルとURLをコピーしました