【格闘技】意味のない練習なんて無いという話

ボクシングプロライセンス取得までの道
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僕は今、ボクシングのプロライセンス取得を目指して日々練習に取り組んでいます。

毎日の練習に加え、本や動画でテクニックやトレーニング方法の勉強をしていますが、ある1つの練習法について「この練習が有効!」と主張している人がいれば「この練習は無意味!」と主張している人もいることがよくあります。

皆さんもそのような場面に出くわし、「いったいどっちが正しいの…?」と悩まれた経験はありませんでしょうか。

今回の記事は、

・正しい練習が何か分からず困っている
・とりあえず取り組んでいるものの、これが意味のあるものなのか不安

という人の役に立てればと思い書きました。

これを書いている僕は

・格闘技歴10年以上
・アマチュア選手としてキックボクシングなどの試合への出場経験あり

という身であり、これまでそれなりの経験を積んできたので参考の1つとしてお聞きいただければ何よりです。
※個人の見解が多分に含まれているので、これが正しいというわけではないということをあらかじめご了解ください。

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『意味のない練習』は無い

結論から言うと、どんな練習であれ全く意味のない練習は無いと思っています。

もちろん「その練習をなぜするのか(何を目的としているのか)」をきちんと自分の頭で考えながら取り組むことは大切ですし、ただがむしゃらにやるだけではちゃんとした効果が得られないことはあります。

しかし、よほどのことがない限り何の役にも立たない練習は無く、何かしらの能力強化や向上には役立っているはずです。

例えばボクシングで、『誤ったフォームでのパンチ練習』は反復したところで誤ったままなので、技術的に上手くはなりません。

でも反復してパンチを繰り出していれば、そのために使っている筋肉は強化されます。

『正しいフォームでのパンチの打ち方』は得られませんが、『筋力の強化』であれば得られることになります。

また、誤ったフォームでのパンチを続けると、ケガをしてしまうことがあります。

その時に「なぜこんなケガをしたのか?」を考え、その原因は誤ったフォームにあったと気付き、「では正しいフォームとは何か」を真剣に学ぶキッカケに繋がります。

つまり本当の意味で『意味のない練習』ではないということになるのです。

『最短・効率的』を求めすぎている

そもそも最近は、みんながあまりにも「最短で効率的に効果を得る」ということに拘りすぎているように思います。

確かに限られた時間の中でそれを追い求めたいのは当然ですし、僕だってその気持ちはあります。

でも、その一方で『最短・効率的』と言われている方法が自分に合うかどうかは、また別問題です。

当たり前ですが、人間はみんな体格も体質も性格も異なっています。

ある練習法に取り組んだ時に、それが自分に噛み合わなければそれこそ意味がありません。

そしてそれは、実際に試してみるまで分からないのです。

『遠回りってすごく大事』

これは元プロ野球選手のイチローさんが現役時代に、同じく元プロ野球選手で野球解説を務めている稲葉篤紀さんとの対談の中で語っていたことです。

稲葉さんが「(成功に)最短でいける可能性もある?」と聞くと、イチローさんは「無理だと思います。」と即答。

その理由は「仮に最短でいけたとしても(まず無理だけど)、そこに深みは出ない」ということでした。

今はネット上をはじめ至るところに情報が転がっていて、どれがいかに効率的で効果的なのかという論争が起きています。

でもそれが効率的で効果的なのかは、自分が試してみて初めて本当の意味で理解できることだと思います。

「こうしたら失敗するからこうしよう」を知識として知っているのと、体感しているのとでは同じようで雲泥の差があって、後者の方が得るものは大きいです。

僕達はついラクな近道を探しがちですが、遠回りすることでしか分からないことはたくさんあるはずです。

まとめ

長くなってしまいましたが、本記事のおさらいです。

  • 意味のない練習は無い
  • 『最短・効率的』が自分に合うかはやってみないと分からない
  • 遠回りすることで得られるものがたくさんある

真面目で向上心を持っている人ほど、「いま自分が取り組んでいる練習は意味のある正しいことなのか」と悩んでしまいがちです。

でも、そう考えて常に試行錯誤を繰り返すことこそ、自分にとってのベストな練習法を編み出すために必要な過程です。

よく分からない机上の空論や理論に振り回されず、『とりあえず試してみる』の精神を持ち続けましょう。

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