【経済・金融の勉強になる】『国家が破産する日』のレビューと感想

株式投資の基礎

日本で2019年に公開された、韓国映画の『国家が破産する日』。

https://youtu.be/NNhsn0B_SNc

以前から存在は知っており気になってはいたのですが、現在契約しているHuluで配信開始されていたので早速視聴しました。

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結論から言いますと、 本作品は投資をしている方にとって観て損はないものとなっています。

この記事では、『国家が破産する日』のレビューと感想を含めた勉強になる点についてお話します。

 

『国家が破産する日』のあらすじ

本作品は主に以下の3名を中心として話が展開していきます。

ハン・シヒョン:韓国銀行の通貨対策チーム長
ユン・チョンハク:金融コンサルタント
ガプス:中小規模の食器工場会社の経営者

ハンは優秀かつ誠実で頭脳明晰な人間。このまま放置すれば国家はあと7日で破産することをいち早く予見し、上層部に報告します。

ユンはノンバンク(金融機関)に勤める会社員ですが、様々な情報を総合して考えた結果、同じく国家が破産寸前であることを予見。
これを好機と見て、大金を稼ぎ成功を収めようと画策します。

ガプスは食器工場の経営者として日々懸命に働いており、妻と子どもと仲睦まじくささやかに暮らしています。
そんな時、大手百貨店から大量の食器納入案件が舞い込んできますが、先方の支払いが現金ではなく手形によるものであるという条件を突きつけられ、一抹の不安を覚えつつも了承してしまいます。

置かれている立場も背景も全く異なる3名が、国家破産の危機に直面しどのような行動を取っていくのかが描かれています。

ちなみに本作は、実際に起きた韓国危機を基にしているため、かなりリアリティがあります。

 

作中に出てくる専門用語

本作品は、他の大方の作品と同様に『投資・経済・金融』についての基礎的な知識がある前提で話が進んでいきます。

そのため、いちいち専門用語に解説は加えてくれませんので、分からなければ視聴者側で調べる必要があります。

主に頻出する専門用語は以下の通り。

外貨準備高

為替市場への介入・借入金返済などへ利用するために準備されている資金。
本作の序盤ではこれを大量に導入し、何とか自国通貨(ウォン)の信用と価値の低下を食いとどめていた。

 

ノンバンク

銀行ではない金融機関(クレジットカード会社や消費者金融など)。個人や企業にお金を貸し付け利子による利益を得ることを主な業務にしている。

 

不渡り

支払いに使用される手形や小切手が、期日を過ぎても支払われず受取人がお金を受けとれない状態に陥る。

 

整理解雇

企業が業績悪化などによって経営不振に陥った際、勤めている社員を解雇するなどしてコスト(人件費など)削減を狙う手法。日本ではリストラとして有名。

ストーリーが国家規模の問題を主軸としているので、出てくる専門用語もやや難解です。

 

勉強になる点

本作を視聴し学べることは、以下の点です。

・企業や銀行、監督局といった各機関の仕組みと杜撰さ
・危機を逆手に取り金と権力を手に入れようとする人間の存在
・大抵の人間は事態が手遅れになって初めて動き始める
・真実が知らされるのが最も遅く最も被害を被るのは国民
・危機は繰り返す

事項で詳細をお話します。

 

企業や銀行、監督局といった各機関の仕組みと杜撰さ

本作では『お金の貸し借り』や『支払い』によって、多くの人が苦しむことになります。

通常、企業は事業のために銀行から融資を受け(お金を借りて)、監督局はそうした取引が適正なものか(企業に返済できる能力があるのか、銀行は不正に多額の融資をしていないかなど)を監視する。

そうして誰もがWin-Winになる関係を構築するのが本来の仕組みです。

しかし、いざ蓋を開けてみたらそれらは全て恐ろしくいい加減で曖昧で杜撰に行われていたことが発覚。

こうしたことが現実では起きていないと断言できないのが怖いところではありますが、作品を観ていると一連の仕組みが理解しやすいです。

 

危機を逆手に取り金と権力を手に入れようとする人間の存在

本作では金融コンサルタントのユンの他にもう1人、財務次官という官僚でありながらこれを機に(自分に都合のいい)経済の改革を推し進めようとする人物が登場します。

どんな危機であろうと、自分の出世や保身のためであれば他は知ったことではないという人間は、この世に少なからずいるもの。

そして悲しいことに、そうした人間がのうのうと生き残るのが世の常です。

本作を観て、そんな人間がいる事実を理解し騙されたり嵌められたりしないようにするには、どうしたら良いか考えておきましょう。

 

大抵の人間は事態が手遅れになって初めて動き始める

序盤で金融コンサルタントのユンは、上司に退職願を出した時、上司から「お前みたいなヤツはたくさん見てきたが、みんな失敗している」と言われます。

そして投資資金を集めるため、国家破産の予見を会社員時代の顧客を集め熱意を込めてプレゼンしますが、2名を除いた全員が信じずに去っていきました。

さらに資金を持って金融機関に米ドルを大量に買い付け(国家破産によるウォン通貨の暴落を予見しているため)しに行きますが、担当者からは半笑いで対応されます。

彼等は異口同音にこう言いました。

「国家が破産することなど有り得ない」

今ある当たり前は当たり前ではない。

そんなことは誰しも分かっているはずですが、あまりに話のスケールが大きいと信じる人は圧倒的に少数なのかもしれません。

しかし、それを一蹴するか真剣に耳を傾けるで、人生は大きく変わるのではないかということを本作は訴えているように思います。

 

真実が知らされるのが最も遅く最も被害を被るのは国民

本作で『国家が破産の危機』という事実は、中盤になってようやく国民に発表されます。

何故なら序盤で「余計な混乱を招くだけ」という財務次官の強硬な態度で、ずっと隠されていたからです。

しかし発表された時には、被った被害はもう取り返しのつかない段階になっている国民も多く、自殺者が次々と現れました。

これは現実世界でも起きていますが、不都合な真実ほど国民が知らされるのは最後の最後で、既に手遅れの状態の時です。

その時に自分を護れるのは自分だけ。
だから今から可能な限りの備えをしておく必要があることを痛感させられます。

 

危機は繰り返す

本作の最後で、通貨対策チーム長を辞めた後のハンの前に、企画財務部に所属する若き女性が現れます。

かつてと似たような債務の危機が迫っているのに、上層部を含め誰もが問題視していない、力を貸して欲しいと。

これまでの歴史を調べると一目瞭然ですが、世界の至るところで様々な危機が発生し、そのたびに大勢の人が苦しんできました。

何が起きても根本から世界は変わらず、同じことを繰り返すということですね。

そしてそれに巻き込まれるのは、次は僕達かもしれません。

本作はそうした危機感を忘れるなとも訴えてきます。

 

まとめ

取り扱っているテーマが非常に重いため、作中は終始陰鬱な雰囲気で展開されます。

利害のぶつかり合い、醜い欲望、絶望に打ちひしがれる人々と、観ていて息苦しくなってきます。

しかし、こうした史実から学べることは非常に多く、投資・経済・金融の複雑な絡み合いは理解が大変ですが勉強になります。

単純にストーリーだけでも楽しめるので、ぜひ1度視聴してみてはいかがでしょうか。

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