人材派遣会社営業の実態【元社員が話します】

お金・副業・キャリア

人材派遣会社に興味があるけど、実際働いたらどんな感じなんだろう…

非正規雇用として何かと話題にのぼる派遣社員ですが、これを束ねているのが人材派遣会社です。

あらかじめ派遣先と人材派遣するための契約を結んでおき、派遣社員と派遣先を繋ぐのが主な業務。

一見するとやりがいのある面白そうな仕事と思われるかもしれませんが、果たして実態はどうなのか気になる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんな人材派遣会社の実態を、某社の元社員で営業として働いていた僕が、そのけいけんをもとにお話します。

人材派遣会社に興味がある方は、ぜひ最後までお読みください。

激務でストレスがかかるキツい仕事

結論から言いますと、人材派遣会社の仕事はかなりハードです。

詳しい理由は後述しますが、最も大変なポイントは扱う商品が『人材』であること。

モノやサービスとは違い、生身の人間が会社へ利益をもたらすわけですが、だからこそ様々なトラブルや問題が発生します。

また、言い方は悪いですが派遣社員として働き口を求めてくる人々は、何らかの事情(正社員として採用されなかった、派遣でないと働けない理由がある等)を抱えており、クオリティは高いとは言えません。

派遣社員が就業を開始するまでには、

①派遣会社に派遣社員として登録
②派遣会社が派遣社員の希望に沿って求人を紹介
③派遣先との顔合わせ
④両者の合意があれば就業決定
⑤就業開始

という段階を踏むのですが、⑤に到達するまでに色々なことが起こるケースが多いです。

また、無事に就業開始となっても、そこから1年間勤務を続けられるのは、僕の経験上100人中10人にも満たないです。

そんな感じなので、本当に激務を覚悟する必要があります。

ではここから、なぜ人材派遣会社の営業がそんなにもキツいのか細かく説明していきます。

派遣社員をただの商売道具と考えている

ハッキリ言って、人材派遣会社は所属する派遣社員の事情や気持ちなど全く考えていません。

とにかく何の問題も起こさず、文句も言わず、派遣先で働き続けてくれればそれでいいのです。

働いてくれればくれるほど人材派遣会社には利益が入ってくるので、いかにコスパ良くやってくれるかが重要。

もし派遣社員が辞めたいと申し出てきたら、上司からは「説得して続けさせろ」とプレッシャーをかけられるので、面談を行って何とか辞めさせない方向に話を持っていきます。

真面目で優しいと、こういったことをするのはとても心が痛くなるため、これで嫌気が指してしまう人はたくさんいました。

派遣社員は信頼できない

先程お話した通り、派遣社員はクオリティが高いとは言えません。

一見優秀でまともに見えても、蓋を開けてみたらとんでもない問題児だったということも往々にしてあります。

僕達営業との面談に遅刻してくるのはまだマシな方で、派遣先との顔合わせ当日にバックレたり、就業開始日に音信不通になることも。

しかし本人には何のお咎めも無しで、まさに好き放題です。

だから人材派遣会社は基本的に、派遣社員のことは全く信頼していません。

問題が起きる可能性を常に考慮し、リスクマネジメントできるよう構えています。

口八丁で派遣先へねじ込む

派遣社員はワガママなタイプが多いので、「そんな派遣先ねーわ!」という条件を平然と並べてきます。 

あまりに酷い場合は正直に伝えてお帰りいただくんですが、それをやっていると商売にならないのも事実。

ではどうするかというと、とにかく都合の良いことを述べてどこかの派遣先にねじ込むことを狙うわけです。

嘘にならない範囲で「あの派遣先はこんなに良いんだよ!」とゴリ推しして、派遣社員に興味を抱かせるのです。

こちらとしては、たとえどこであろうと派遣社員が稼働してくれればそれでいいすし、派遣社員もお金が欲しいのは事実なので、妥協してとりあえずやってみると折れることもあります。

最も、そうやっているからいざ働き始めるとミスマッチが起きて、すぐに辞めたり問題が起きる要因にもなるのですが…
 

派遣社員募集の求人は嘘が多い

人材派遣会社の派遣社員のための求人は、検索するととても多いように見えます。

しかし実際は、既に募集を終えていたり、そもそも募集自体が無いなんてザラです。

単に派遣社員を少しでも呼び込むための嘘の宣伝というわけですね。

だから営業は事前にその場所に近いものなど、なるべく条件が同等の求人資料を持っていくのです。

そんなことをしてまで…と思われるかもしれませんが、営利を求める人材派遣会社ではこんなこと日常茶飯事です。

善悪の是非を説いていたら、この仕事はやっていけません。

派遣社員・派遣先のことより売上ノルマの方が優先

営業職に売上ノルマが存在するのは周知の事実ですが、人材派遣会社にも当然これがあります。

毎週・毎月・毎年と、常に数字を追いかけ必死になって達成を目指します。

もし未達であれば、会社にもよりますが上司からの呼び出し→ひたすら詰められるという地獄の時間が待っているので、それを避けるためにも死に物狂いです。

だから売上のためには手段を選ばなくなり、先述した『とりあえずねじ込む』戦法が常習化しているわけですね。

人材派遣会社は「人と企業を繋ぐ架け橋」なんて良い言い方を自分達でしていますが、実際は自社の利益が最優先で、派遣社員と派遣先のために動いているわけではありません。

バリバリ働きキャリアアップをしたい方にはオススメ

以上が人材派遣会社の営業の実態です。

当時の僕は入社時に「多くの人の役に立てたら」という青臭い気持ちを持っていたため、実際に働き始めてあまりのギャップにショックを受け、1年もたずに辞めてしまいました。

しかし、様々なトラブルや問題に迅速に対処したり、派遣社員・派遣先に対してのセールストークで上手く売上をあげたりと、ここをステップアップとして利用し、自分のキャリアを積みたいという方にはとても向いている仕事だと思います。

実際、人材ビジネスの仕事をしていた方で、現在は

・企業コンサルタント
・キャリアカウンセラー
・人事や労務

などの職種で活躍している方は多く、中にはフリーランスとして活動している方もいるので、『自分の可能性を広げる』という意味では良い仕事なのかもしれません。

業務量が多く、平均して残業も多いハードワークではありますが、バリバリ働いて成長したいという上昇志向を持っているのであれば、ぜひチャレンジしてみてください。

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