社会人になってそれなりの年齢を迎えた頃に訪れるのが、自分より年下の上司のもとで働くことです。
転職して新しい職場に行けば、その会社での勤続年数が自分より長い年下の社員が先輩であり上司であることは、当然あります。
この時に抱きがちなのが、「年下上司がむかつく!」という不満。
特に男性の場合、自身のプライドから年下に使われることへの抵抗感が強いことも多く、気に食わないということが珍しくありません。
しかし、そのむかつきはハッキリ言って損でしかなく、自分が未熟だと証明してしまっています。
この記事では、年下上司にむかついている方へ、その感情への向き合い方と解決策について、キャリアカウンセラー資格を持つ筆者が解説します。
年下上司にむかつく理由
年下上司がむかつくという方には、主に以下の理由があると思います。
・気遣いができない
・空気が読めない
・仕事が遅い(仕事ができない)
・部下を管理する器がない
・命令口調で偉そう
・タメ口をきいてくる
確かにマネジメントができなかったり、仕事ができないのに傲慢な態度を取られれば、誰でもむかつくでしょう。
しかし、その感情を抱いている時点で、あなたは負けています。
何故なら、あなたが年下上司と同じフィールドに立っているからです。
もし年下上司が仕事の実力も人間としての魅力も小さく、あなたより劣っているならば、むかつく必要などありません。
「彼(彼女)はまだ未熟だし仕方ない」と、それこそ『年上』らしく余裕を持って、仕事を進める上での最低限のやり取りだけ行い、あとは関わらずにいればいいだけです。
そう出来ずむかつくのは、あなたが年下上司と心のどこかで張り合っていて、余裕を持てていないからです。
会社にいる限り上司は上司
覚えておかなければならないのは、どれだけ仕事のできない魅力がない人間だとしても、上司であることに変わりはないということです。
会社にいる限り、あなたは上司の指示・命令に従って仕事をしなければならず、異議を唱えるならその理由を論理的かつ根拠を持ってしなければなりません。
単に「むかつくから」という理由で反発したり拒否することは、社会人として有り得ないことです。
その年下上司のもとで仕事をしたくないなら、今いる環境からどうにか脱出する方法を考え実行する必要があります。
それが出来ないなら、引き続きそこで働く以外に道はありません。
会社員とは、そういう仕事です。
むかつく感情を成長のチャンスと捉える
頭では分かっていても、どうしても年下上司へのむかつく感情を抑えられないこともあるかもしれません。
しかしそこにこそ、自分を成長させるチャンスがあります。
社会人としてやっていく上で、今後も自分より年下の上司のもとで働く機会は訪れる可能性があります。
その時に自分が感情をコントロールできるようになっていれば、今よりずっとラクに仕事を進められるでしょう。
怒りやむかつきなど、負の感情のコントロールにはアンガーマネジメントがおすすめです。
出世・転職・独立を目指す
感情のコントロール力を身に付けるには、それなりの努力と時間が必要です。
今の年下上司に耐えられそうになければ、残るはそこから脱出する他ありません。
具体的には、年下上司より偉くなるべく社内で出世するか、転職するか、独立するかです。
出世するには、自分が社内で優秀な成績を叩き出し、周囲からの信頼を勝ち取り上層部の目に留まる必要があります。
転職にあたっては、新しい職場にも自分より年下の上司がいる可能性は十分あるので、その点はあらかじめ覚悟しておきましょう。
独立すれば、自分より偉い立場の人間はいないので、自由に働くことが可能となります。最も現実的な方法ですが、どんな事業を興すか、それを軌道に乗せ稼げるようになるかは自分次第です。
まずは副業から始めて、会社とは別の場所からある程度の収入を確保出来るようになれば、仕事を辞めることも可能になります。
不満があるなら自分が変わろう
年下上司の存在は、あなたにとって不満のタネとして悩ましいかもしれません。
しかし、だからといって年下上司が辞めたり降格されるのを待っても仕方ありませんし、誰かが何とかしてくれるものでもありません。
結局のところ、不満があるなら自分が変えられる範囲のことを変えて、解決するしかないのです。
むかつく感情は仕事をしていく上で、マイナスこそあれどプラスに働くのはまず無いものです。
そんな感情でストレスを抱えるくらいなら、そもそも抱かずに済むように感情をコントロール出来るようにするか、抱かずに済む環境へ移動するのが1番。
『キャリアアップコーチング』では、転職支援サービスとして、自分の価値観や考え方、キャリアプランを構築するサポートを行っています。
これを活用して、自分がストレスを感じずに済む働き方を見つけるのもおすすめです。
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