「喧嘩で最強の格闘技は何か?」というテーマは、遥か昔からずっと交わされてきた議論です。
恐らく結論は出ないであろうものですが、未だにされています。
そんなことには興味が無いという人でも、これから格闘技を習ってみたいとなった時に、どうせならいざという時に役に立つものを習いたいと思うはずです。
そこでこの記事では、各格闘技を喧嘩で使った場合に、どれくらい役に立つのかということを説明します。
なお、取り上げる格闘技は全て僕が経験したものだけなので信頼性はそこそこあると思いますが、個人的な主観が多分に入っているのであらじめご了承ください。
喧嘩と格闘技は全くの別物
本題に入る前に1つ、大前提としてお話しておきたいのですが、『格闘技と喧嘩は全くの別物』という認識だけは忘れないでください。
格闘技にはルールがあり、これを守って闘う必要があります。しかし、喧嘩にはルールがないので何でもありです。
極端なことを言えば、
・ナイフや鉄パイプを使う
・1対10の人数差がある
・60㎏対100㎏の体重差がある
みたいな状況でも、喧嘩の場合はOKということです。
だからどれだけ格闘技が強くても喧嘩に強いとは言えませんし、逆も然り。
そもそも喧嘩をすること自体、今の時代は色々な意味でリスクしかありません。
なので、間違っても自分から喧嘩を吹っ掛けたり、煽ったりするのは厳禁です。
喧嘩で使った場合の格闘技の役立ち度
それでは本題に入ります。
今回は以下の4つの格闘技を喧嘩に使った想定で説明していきます。
最近は格闘技ブームということもあって、名称だけは聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
では、上から順番に見ていきます。
ボクシング 喧嘩での役立ち度:70%
ボクシングの唯一にして最大の武器は、パンチの早さと重さです。
よく短気な人を指して「すぐ手が出る」と言いますが、喧嘩で最初に出やすいのはやはり普段から1番使い慣れているパンチ。
その点を考えると、ボクシングで習ったパンチは他を圧倒するチカラを持っており、役に立つと言えるでしょう。
また、あまり目立ちませんがボクシングは足腰の強さも重要で、やっていると下半身がとても鍛えられます。
このことから、強引に倒したり崩したりするのはなかなか難しいということもプラス要素だと思います。
ただ、パンチ以外の攻撃は全く分からず、キックや投げ技などのテクニックはないので、喧嘩慣れしている輩が相手だと苦しい展開が予想されます。
とはいえパンチのテクニックは最も早く詳しく身に付けられますし、まさにスペシャリストになれるので、格闘技未経験の方が最初に習う格闘技としてはおすすめです。
キックボクシング 喧嘩での役立ち度:80%
最近だと那須川天心や武尊といった選手が活躍していて有名なキックボクシング。
パンチとキック、膝や肘も攻撃に利用可能な格闘技です。
膝や肘は人体の中でも硬い部位なので、喧嘩でまともに喰らったらひとたまりもありません。
ボクシングよりも習うことが多く、パンチのテクニックという面では敵いませんが、その代わり身に付けられる攻撃手段は幅広く応用が効きます。
キックを繰り出す際に必要となる体幹の強さも、喧嘩では役に立つでしょう。
しかし寝技や組技といった場面には対処できないので、そういったテクニックを使われるとかなり厳しいです。
ジムの多さで見るとボクシングと並んでかなりあるので、習いやすさは高いと思います。
柔術 喧嘩での役立ち度:50%
柔術衣を着て闘う格闘技で、寝技や組技のスペシャリストです。
どんな体勢からも技をかけたり自分の有利なポジションに持っていくためのテクニックが凄まじく、パワーだけではどうにもならないことが多いのが特徴。
ひとたび取っ組みあいに持ち込んだら、よほど体格差やパワーの差がないと逃げるのは難しいでしょう。
最大の難点は、パンチやキックといった打撃のテクニックがないこと。
そのため、自分のホームとも言える寝技・組技にどうもっていくかが、喧嘩では課題になると思います。
柔術はパワーに頼らない頭を使う格闘技ということで、人気も高いです。
やってみるとその奥深さに驚くこと間違いなしです。
総合格闘技 喧嘩での役立ち度:90%
『打・投・極』で有名な通り、パンチ・キック・肘・膝・寝技・組技と、格闘技のあらゆる攻撃が盛り込まれたルールの総合格闘技。
身に付けるべきテクニックが多方面に渡るため習得にはとても時間がかかります。
その代わり、攻撃のバリエーションは多彩で最も実戦的と言われており、喧嘩でも役に立つ確率は高いです。
ただし先述の通り、習うことがめちゃくちゃ多いので短い期間ではどれも中途半端な状態になってしまう可能性が大。
難易度という点でもこれまでの格闘技の中でトップクラスだと思います。
個人的には、ボクシングやキックボクシングなど他の格闘技を経験してからやった方が、効率は良いように感じます。
まずは格闘技ジムに行ってみよう
ここまで喧嘩で格闘技がどのように役立つか説明してきましたが、最後に言えることは1つ。
とにかくまず始めてみよう!
ということだけです。
どれだけ頭で理解していても、口で説明を聞いても、実際にやってみないと格闘技は身に付きませんし、喧嘩や護身には役立てられません。
※そんな状況にならないことが1番ですが。
格闘技未経験の方にとっては、どんな風に習ってどうなっていくのかという過程もイメージがつきにくいと思うので、まずは格闘技ジムに見学や体験しにいって身をもって経験してみることをおすすめします。
自分が通う格闘技ジムをどこにするかはとても大切なので、こちらの記事で注意点など取り上げてます。良ければどうぞ。
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