ボクシングやキックボクシングは危険なのか

ボクシング
この記事は約3分で読めます。

僕は長年格闘技をやっていますが、そのことを初対面の人に話すと大抵「それってケガとかして危なくない?」と言われます。

格闘技の試合を観たことがある人は選手が盛大に倒れている場面が記憶に残っているでしょうし、観たことがなかったり格闘技に詳しくない人も『格闘技は危ないスポーツ』というイメージを持っています。

特に激しく殴り合ったり蹴り合うボクシングやキックボクシングは、分かりやすいからこそ特に危険という印象があるのだと思います。

では、ボクシングやキックボクシングは本当に危険なスポーツなのでしょうか?

今回はそんな疑問を抱いている人に向けた記事にしています。

この記事を書いている僕は、

・格闘技歴10年以上
・アマチュアキックボクシング試合への出場経験あり
・ボクシングのプロライセンス取得に向けて現役で練習中

の身なので、参考になると思います。

危険の度合いを明確にする

まず、ひとくちに『危険』と言っても、人によって考えている度合いはマチマチなのでここを明確にしておきます。

この記事では以下の通りに分類します。

・危険度特大→命を落とすレベル
・危険度大→骨折、脱臼など救急車呼ぶレベル
・危険度中→手首や足首をひねるなど中程度のケガをするレベル
・危険度小→擦り傷、切り傷など絆創膏などをつけておけば数日程度で治るケガのレベル

以上を踏まえた上で見ていきます。

ミット打ちとサンドバッグ打ちのみ(シャドーボクシング、縄跳び含む):危険度小~中

ボクシングやキックボクシングで大きなケガをする要因の多くは、相手と闘うことによるいわゆる対人練習です。

中でも試合とスパーリングはお互い全力でどつきあうため、危険度は高くて当然です。

しかし逆を言えば、これが無ければ自分がダメージを負うことは一切ないので、ケガをするとしても自分自身の不慣れさや失敗が引き金となって負うケガのみとなります。

もちろんケガの具合によっては病院で診てもらうのが確実ですが、そうしなくても大丈夫なレベルである場合が多いです。

ダイエット目的や健康維持目的でやっている人は、このレベルに収まると思います。

マススパーリングをする:危険度中~大

マススパーリングとは、対人練習ですがお互い攻撃を当てない(当たってしまったとしてもごく軽い威力)スタイルで行うものです。

相手が予期しない動きをしたり、途中でつい力が入ってしまい危険な時もありますが、基本的にトレーナーが目を光らせており少しでも危ないと判断すると即止めるなどするので、危険度はそこまで高くありません。

というより熱くなりやすいタイプの人はトレーナーにマススパーリングをさせてもらえないこともあるので、ある程度上手くないとやれない練習です。

スパーリングをする&試合に出る:危険度大~特大

これが皆さんが抱く「格闘技は危ない」というイメージの代名詞です。

両方とも全力でどつきあうことになるので、当然危険度は半端ではありません。

これをするのは基本的にプロもしくはアマ選手のみです。

ダイエットや健康維持目的の人がやることはまずありません。

とはいえ命を落とすほどの事態はほぼありませんが、選手として活動したい人はそうした覚悟は必要であることを肝に命じておくべきです。

まとめ:選手としてやる以外はほとんど危険は無い

上記をお読みいただくと分かる通り、選手としてボクシングやキックボクシングをやらない限りは、皆さんが考えているような危険はほぼありません。

スポーツである以上ケガをすることはあっても、重症になることはまず無いと思ってもらって大丈夫です。

最後に結論を言うと、「ボクシングやキックボクシングは(選手として活動しなければ)危険ではない」ということです。

単に趣味としてボクシングやキックボクシングを始めたい人は、怖がらずに始めてもらえればと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました