コロナ禍を経て、会社に依存することなくお金を稼ぎ、生活していきたいと考えるようになった人は大きく増えました。
そこで株式投資に目をつけて、会社員をしつつ資産運用を始めた・・・あなたもそんな1人ではないでしょうか。
ただ、株式投資で大きな利益を出すには、元手となる資金も多く必要となります。
給料の中から捻出するだけでは少ないと思い、借金して元手資金を増やしてみようかと考えてしまいますよね。
しかし結論から言うと、借金をして株式投資を行うのは絶対にやめるべきです。
本記事を書いている僕は、証券外務員の資格を持ち、過去に借金をして株式投資をした結果失敗をした経験があります。
僕と同じ失敗をしないように、参考にしていただければ幸いです。
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借金して株式投資をするべきではない4つの理由
まず、借金をして株式投資をするべきではない理由は、以下の4つにあります。
株式投資は余剰資金で行うべき
株式投資をしている人であれば、『投資は余剰資金で』という格言を1度は目にしたことがあるでしょう。
当たり前のように言われていますが、投資で成功したいのであれば、これは絶対に守るべきことです。
なぜなら、投資で常に勝ち続けることは不可能であり、時には損切りで資金を失うこともあるからです。
以下の記事は、テクニカル分析専門サイト『テクニカルブック』が公開している、投資家が経験した損失について調査した結果です。
過去に投資をしたことがある350名を対象にアンケートを行っているのですが、なんと約8割が損失を出した経験があると答えています。
サイト:テクニカル分析の解説サイト『テクニカルブック』
4人に1人が100万円以上の大損失を出していた!最大8000万円も。投資の損失経験の実態を調査|大多数が相場の急変で大損を経験、資産が半分になるケースも
これは決して他人事ではなく、自分もその8割の中にいつ入ってもおかしくありません。
もし借金してまで作った元手資金で損失を出したら、生活がままならなくなってしまうことも十分有り得えます。
損失を出した時に取り返しがつかない
借金しての株式投資は、スタート時点から既に資産がマイナスの状態です。
借金は利息がつくので返済時は借りた金額よりも大きくなりますし、返済期間が定められているのでそれまでに返さなければなりません。
つまり、とても大きな時限爆弾を抱えることになるのです。
それまでに返済できる目処を立てなければなりませんが、もし損失を出してしまうと取り返しがつかない事態となります。
株式投資においてリスクとリターンは表裏一体であり、リスクを背負うのは自分が対応できる範囲内であることが鉄則です。
借金という対応範囲をはるかに超えたリスクは、背負うべきではありません。
心理的に不安定になる
借金をしていると、どうしても不安になったり怖くなるものです。
どんなに意識しないようにしても心のどこかには残ってしまい、心理的に不安定になります。
投資は勘や運でどうにかなるものではなく、様々な面から情報収集・分析することが欠かせません。
しかし心理的に不安定だと、早く利益を出したいがために重要な情報を見落としたり、決断を急ぎがちです。
投資に冷静に取り組むのが難しくなり、思わぬ失敗をしてしまうこともあるでしょう。
また、心理的に不安定な状態が続くと、健康にも支障をきたしてまう恐れもあります。
そうならないためにも、借金という心配事を抱えるべきではありません。
短期間で簡単に利益を出せるものではない
株式投資には様々は手法がありますが、基本的に短期間で利益を出すことはできません。
『デイトレード』や『スイングトレード』であれば可能ですが、いずれも上級者向けで安易にできる手法ではないです。
成功と失敗を繰り返しながら、自分の得意な手法を見つけて、勝つことを目指すのです。
借金してまで投資をしても、すぐに大きな利益を出すことはまず無理でしょう。
仮にこれまでの数か月間は利益を順調に出せていたとしても、それを自分の実力だと思って欲を出せば必ず後悔します。
借金して株式投資をした失敗談
本記事で借金をして株式投資をするべきではないと主張するのは、僕自身がそれで大きな失敗しているからです。
僕の場合、消費者金融機関で大金を借りる・・・なんてことはしませんでしたが、銀行の預金口座で借入制度を利用していました。
借入とは、定期預金があるとこれを担保に定期預金額の9割までを、口預金座にお金がなくても引き出せる仕組みです。
当時、それなりの金額を定期預金に入れていた僕は、借入分をほとんど投資資金にしていたのです。
結果としては、その資金で買った株のほとんどが値下がりし含み損を抱え、大変な目に遭いました。
それまでトータルでは勝てていたこともあり、「これはいける!」と勘違いしていた自分が恥ずかしいです。
欲張った心はロクな結果を招かないことを痛感した経験であり、今でも忘れてはいけないと心に刻んでいます。
元手資金の作り方
借金して元手資金を作るのはやめるべきですが、とはいえ今の資金額では少なすぎるし、どうにかしたいという人は多いでしょう。
繰り返しますが、株式投資は余剰資金でやるのが原則です。
となると、今より収入を増やすか、支出を減らしてその分を回すしかありません。
現実的には、以下の3つがその方法になります。
副業で働いて稼ぐ
最もシンプルですが、最も手っ取り早く確実に資金を作る方法です。
求人サイトを見れば、ジャンルさえ選ばなければ仕事はいくらでも転がっています。
ただし最近は「最低でも週◯回・◯時間以上の出勤」などと、条件がつけられているものが多いです。
本業との兼ね合いを考えると、始めるハードルがやや高いこともあるでしょう。
そんな場合は、請負やタイミーなどを利用しての働き方もアリです。
請負やタイミーであれば1日だけスポットで働くことができるので、スケジュールも合わせやすいです。
体力面で無理のないようにする必要はありますが、1度やってみることをおすすめします。
ブログで稼ぐ
ブログは広告収入やアフィリエイト収入を主として、上手くいけば月に数万円稼ぐことも可能です。
すぐに稼げるようにはなりませんが、記事を積み上げていけばアクセス数を増やせますし、それに伴い収入が多く入るようになります。
手間も時間もかかる方法ではありますが、ある程度続けて構築すれば、何もせず自動で稼げる不労所得のようにもできるのが魅力と言えるでしょう。
ブログについて詳しくはこちらの記事でも取り上げているので、気になる方は読んでみてください。
支出の見直しでお金を浮かす
働いて収入を増やす方法が心身的に厳しい場合、今の支出を見直すという方法もおすすめです。
普段あまり使っていないサブスクリプションや、無駄遣いしてしまっているものなど、実はそれなりにあるものです。
そこで浮いたお金を投資資金に回せば、節約もできて一石二鳥です。
支出は固定費(家賃やサブスクなど毎月必ず一定のお金がかかるもの)と変動費(食費などの毎月かかる金額や、かかるか否かが変わるもの)の2種類があります。
変動費の見直しは無理な節約になっていく可能性があるので、まずは固定費から見直していくと負担が少ないでしょう。
知識をつけながら投資経験・実績を積んでいこう
株式投資は、一朝一夕で大きく利益を出して成功できるものではありません。
1つずつ勉強して知識を身につけ、経験と実績を積んでいくことが必要となります。
その中で成功と失敗を繰り返し、トータルで利益を出して資産を築いていくことが成功と言えます。
借金して元手資金を増やし投入しても、それで失敗したら大きな痛手となり、株式投資自体ができなくなってしまい生活が貧窮する・・・なんてことも有り得る世界です。
繰り返しますが、投資においてリスクとリターンは表裏一体であり、リスクを背負うのは自分が対応できる範囲内であることが鉄則です。
自身の現在の株式投資についてのレベルを常に冷静かつ客観的に分析し、取り組んでいくことが成否を分けるでしょう。
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