今この記事を読んでいるあなたは、パープル企業に入りたいと思っているのではないでしょうか。
『ゆるブラック企業』とも呼ばれているパープル企業は、仕事がラクで居心地がよい代わりに、自身の成長が見込めない企業と言われています。
その特徴から否定的な意見は多数あるものの、「お金をラクに稼げるならいいじゃん!」などの理由から、入社したいという一定数の需要もあります。
僕は以前、偶然にもパープル企業で仕事をすることとなり、その実態を知ることができました。
本記事ではその経験をもとに、パープル企業の実態と入り方について解説していきます。
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パープル企業に入れるかは運次第
パープル企業に入りたい人が知りたいのは、「どうすればパープル企業を見つけて入社できるのか?」でしょう。
しかし結論から言うと、パープル企業に入れるかどうかは運次第です。
求人票や会社のホームページはもちろん、口コミなどでもパープル企業かどうかを見分けるのは非常に難しいです。
僕がそうだったのですが、入社後に仕事を始めて少し経ってから気付きます。
理由は簡単で、「仕事がラクなのに給料がもらえて、サボり放題で・・・」などと、公言する人はいないからです。
そのため、狙って入るのは至難の業と言えるでしょう。
ただし、パープル企業に入れる確率を上げることは可能です。
パープル企業の特徴を理解した上で、その特徴を持つ求人をピックアップして応募するのです。
パープル企業を探すためにおさえておくべき特徴
パープル企業は業種や職種で決まるのではなく個々の企業によるので、完全に特定することはできません。
しかし、パープル企業には共通の特徴がいくつかあるので、その特徴に該当する数が多いほど、そこはパープル企業である可能性が高いです。
その特徴は、主に以下の4つです。
・デスクワーク
・個人業務
・残業がない(ほとんどない)
・設立してから10年未満
上記の特徴について、順番に解説していきます。
デスクワーク
パープル企業はデスクワークであることが多いです。
座って仕事ができてパソコンもある状態だと、身体的な負担が少なくて済みますし、空き時間ができた時にサボることもそれ以外のこともできます。
僕が働いていたパープル企業も、完全なデスクワークでした。
季節の寒暖差や天候に左右されることがないので、その点のストレスもありません。
パープル企業に入社したいのであれば、デスクワークに絞った方が引き当てやすいでしょう。
個人業務
個人だけで完結する仕事と、チームとして複数人で行う仕事がありますが、パープル企業なら前者です。
チーム単位での仕事は、自分に割り振られたタスクが終わっても、他の社員のタスクを手伝う羽目になります。
日本企業はそうした文化が根付いており、どれだけ自分が頑張って早く終わらせても、得することはありません。
個人で完結する仕事は、自分のタスクを終わらせれば、あとは自由にできます。
周囲には進捗状況を上手くごまかせば、他の社員のタスクを割り振られるのを回避できます。
パープル企業はそれができる環境であり、個人業務が多いということです。
残業がない(ほとんどない)
パープル企業は、基本的に残業がありません。
あったとしても10~20分くらいと、ほぼないことがほとんどです。
理由は様々ですが、仕事量が少なかったり、業務的に稼働時間が決まっていたり、会社全体がその雰囲気だったりします。
だからプライベートの時間を確保しやすく、ラクと感じやすいです。
パープル企業を探すのであれば、残業がない(ほとんどない)ことは外せません。
設立してから10年未満
パープル企業は社内制度が整っていないことが多いです。
だから監視の目が緩く、サボったり別のことをしていても、バレることがありません。
会社は立ち上げてから、制度を徐々にアップデートしていきます。
その途上では抜けている部分が多いので、こちらとしてはやりやすいという本音があります。
設立して10年未満だと、まだまだ会社は安定しておらず、制度がしっかりしていない状態です。
つまり、パープル企業である可能性が高いということです。
パープル企業の本当の部分
ネット上にはパープル企業のメリット・デメリットが挙げられています。
しかしそれらがどこまで本当で嘘かは、経験したことがないと分かりませんよね。
僕はパープル企業で働いた結果、以下の4点は本当だと思いました。
仕事がラク
パープル企業では、仕事がラクなので心身ともに大きな余裕が生まれます。
具体的に何がラクかというと、
・やることが決まっている(ほぼ単純作業)
・怒られることがない
・監視の目がない
というところです。
少しやればすぐ慣れて、深く考えずできるようになります。
監視の目も緩く機能していないので、自分次第でいくらでも手が抜けますし、怒られもしません。
小休憩に行ったまま1時間近く帰ってこなかったり居眠りしていてる人がいましたが、上司に気付かれず何のペナルティもありませんでした。
残業がない(ほとんどない)
パープル企業において、残業がないのは通常運転です。
むしろ残業していると、「早く帰れ〜」と上司から言われます。
これは社員のためを思ってのことではなく、残業代を払いたくないためのものだったのでしょう。
ただいずれにしても、早く帰れるのは本当です。
業務用の端末を社外に持ち出すことは禁止されていたので、仕事を持ち帰るということもありませんでした。
ノルマがない
監視が機能していないと上述しましたが、これはノルマがないのが大きいです。
全体での目標値こそありましたが、個人に課された売上や成績はありません。
おかげで数字に追われることなく、ストレスなく仕事ができていました。
危機感がないのでみんなサボりまくっていて、それが当たり前になっていたのはヤバい環境ではありましたね。
でもそれを気にしないタイプの人であれば、これ以上ない天国です。
副業に集中したい場合に最適
パープル企業の仕事のラクさと残業の少なさによって、副業は非常に捗ります。
起業・独立・フリーランスなどの働き方へシフトするために副業に集中したければ、パープル企業はこの上なく良いでしょう。
僕も副業がやりやすかったですし、同僚も同じ意見でした。
いけないことですが、業務中も副業のアイデアやプランを練っていたくらいです(笑)。
最低限のことさえやっておけば問題ないので、余力が十分にあるのも良いところでしたね。
パープル企業の噓の部分
ネット上にあるパープル企業のメリット・デメリットの中には、嘘の部分もあります。
正確には嘘というより、必ずしもそうではないという方が正しい表現かもしれません。
少なくとも僕が働いていたパープル企業では、以下の点が異なっていました。
離職率が低い
厚生労働省によると、令和4年(2022年)度の平均離職率は15%となっています。
僕のいたパープル企業では、明確な離職率こそ分からないものの、明らかにこの数値以上でした。
派遣社員やアルバイトが多かったのも影響していると思いますが、それを加味しても月に3~4人は辞めていました。
仕事がラクとか残業が少ないという点から離職率が低いとされているのですが、それ以上に社員のモチベーションやロイヤリティ(会社への帰属意識)が低いのが原因ではないかと思います。
人間関係が良好
パープル企業は基本的に仕事で逼迫することはないので、その点でイライラしたり雰囲気が悪くなることはありません。
ただ、社員のマインドが腐っているので、ネガティブな言動をする人が多いです。
また、退廃的な感じになっている人も多いので、人間関係は決して良好とは言えません。
もちろん個々で仲の良い人はいますが、話したことが1度もなく、そのまま辞めてしまった人も大勢いました。
良い人間関係の構築は、あまり期待しない方がいいと思います。
給料が低い
パープル企業は給料が低いと言われていますが、僕が働いていたところはそうでもありませんでした。
ボーナスはありませんでしたが、基本給はそこそこだったので、決して低くはなかったです。
仕事がラクな分、給料が低いパープル企業は間違いなくあります。
ただし全てがそうではなく、ラクだけどそこそこもらえてしまうという、傍から見たら不公平なパープル企業もあるようです。
成長できない
パープル企業での仕事は単純作業ですし、頭をフル回転してやるものではありません。
なので他の企業と比べたら成長機会がないのは確かです。
しかし全く成長が見込めないかというと、そうでもありません。
他の人のミスをカバーしなければならない時、全体を見渡して仕事を進める必要のある時など、気遣いと頭を使う場面も度々あります。
つまり、パープル企業でも立場や役割次第で成長は可能ということです。
僕は現場トレーナーとしてそれなりの数の新人さんを担当していましたが、おかげで教え方が洗練されました。
今では教え方が上手いと言われることが多く、あの経験が役立っていると実感しています。
パープル企業を使い倒そう
パープル企業にいると、ぬるま湯に浸かっているような状態になります。
居心地はそれなりですし、プライベートの時間を十分確保できるので、辞めるのが逆に怖くなります。
一方で、このままでいいのだろうかと焦る気持ちが出てくることもあります。
何が正解ということはありませんが、せっかく入るならパープル企業を使い倒しましょう。
目的を明確に持って入るのと、単にラクをしたいなどという気持ちで入るのは全く違います。
言い方は悪いですが、パープル企業を踏み台に自分のやりたいことを存分にやって、夢や目標を叶えましょう。
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