ボクシングとキックボクシングの違いとは

格闘技のこと
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以前、友人からこんな質問をされました。

「キックボクシングってボクシングと違うの?蹴りも使っていいってこと??」

格闘技をやっている身からすると「全然違う!例えるなら卓球とテニスくらい違う!!」となるのですが、格闘技に詳しくなければ分からなくて当たり前です。

名前こそ「キック」が付いてるか付いてないかの違いですが、実はかなり異なっています。

今回は、そんなボクシングとキックボクシングの違いについて説明します。

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ボクシングのルールと特徴

まずボクシングについてです。テレビで放送されることも多いので観たことがある人は多いと思いますが、実はかなり細かいルールが定められています。

・有効打(攻撃に使えるもの):パンチ
・攻撃可能な部位:顔面(主に顎やこめかみ)、上半身
・ラウンド数:4~12
・シューズ:基本的に履く
・試合着:主にボクシングトランクス
・禁止行為:キック、膝や肘での攻撃、関節技、投げ技、絞め技、組技、金的、頭突き、目潰し、後頭部への攻撃、倒れた相手への追撃など

※試合ごとに多少異なる場合もあります

ボクシングはパンチのみで相手と戦う格闘技です。

パンチが届く範囲で戦うことになるので必然的に距離は近くなりますし、激しい打ち合いになることが多いです。

パンチのみと聞くと簡単に思えるかもしれませんが、だからこそ奥が深く当事者同士でしか分からない細かい駆け引き(目線、呼吸など)が勝敗を分けます。

まさにパンチのプロフェッショナルであり、自由自在にパンチを繰り出すことができるのがボクサーです。

キックボクシングのルールと特徴

次に、キックボクシングについてです。

ボクシングに比べるとテレビで放送される機会は少ないですが、ひと昔前であれば魔裟斗、今であれば那須川天心と、格闘技をやっていない人でも名前は知っているくらい知名度が高く人気な選手はキックボクサーであることが多いです。

・有効打:パンチ、キック、肘、膝
・攻撃可能な部位:顔面(主に顎やこめかみ)、基本的に全身
・ラウンド数:3~5
・シューズ:基本的に履かない
・試合着:ファイトパンツ
・禁止行為:関節技、投げ技、絞め技、組技、金的、頭突き、目潰し、後頭部への攻撃、倒れた相手への追撃など

※試合ごとに多少異なる場合もあります

ボクシングとの大きな違いは、パンチに加えてキックによる攻撃が認められていることです。

攻撃のパターンもバリエーションも格段に増えるので、どのように試合が展開していくかも大きく変わります。
(パンチの打ち合いになることもあれば、キックの打ち合いになることもある)

試合着がボクシングのトランクスに比べると丈が短いのは、キックを打ちやすいようにするためという理由があります。

キックがあるため距離感はボクシングに比べると遠くなり、構え方もボクシングより身体がやや真っ直ぐになります。

ボクシングとキックボクシングはこんなに違う

上記からボクシングとキックボクシングの違いを改めてまとめてみます。

・ボクシングはパンチのみでの攻撃、キックボクシングはパンチとキックの攻撃が可能。
・ボクシングでは下半身への攻撃は禁止。キックボクシングは可能。
・ラウンド数はボクシングの方が基本的に多い。世界戦クラスになると倍近く違う。
・試合着はボクシングだとトランクス、キックボクシングだと丈が短いファイトパンツが主流。
・ボクシングではシューズ着用が基本。キックボクシングでは素足が基本。

いかがでしょうか?大まかに挙げただけでもこれだけ違いがあります。

厳密にはもっと違いがたくさんありますが、もう完全に別スポーツであることをお分かりいただけるかと思います。

ボクシング→キックボクシング、キックボクシング→ボクシングと転向するのも有り

「最初にやるならボクシングかキックボクシングのどちらがいいか?」という質問をされることがありますが、正直自分がやりたい方をやればOKです。

パンチに特化したいのであればボクシング、パンチもキックも織りまぜた多彩な戦いをしてみたいのであればキックボクシングと、自分がどんな風にやりたいのかに合わせて始めましょう。

別競技ではありますが似通った点も多いので、『ボクシング→キックボクシング、キックボクシング→ボクシング』と転向する人も多いです。

どうしても迷うのであれば、両方のジムを体験してみて選んでも良いと思うので、まずは行動してみることをオススメします。

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