-パンチを打つ-
文字にするととても簡単で、打つだけであれば初心者でもできる動作です。
しかし実のところこれほど奥深いものもなく、例えばボクシングの『ジャブ』1つとっても様々な打ち方が存在しています。
そして意外とできていない人が多いのが、拳を当てられていないこと。
今回は、拳を当てるとはどういうことなのか、強いパンチはどのように打てるのかを格闘技歴10年以上の僕が、可能な限り分かりやすく解説したいと思います。
拳を当てるという意味
パンチを打つ時に当てる箇所がどこかを具体的に言うと、「人差し指と中指の拳部分」となります。
しかし初心者にありがちなのが、人差し指の第一関節が当たっていたり小指の拳部分が当たっていること。
確かにそれでもある程度の威力は出ますが、効果的な打ち方ではなく自分の拳を痛めたり、手の皮がめくれてしまう可能性が高くなります。
逆にここをしっかり当てられると威力はとてつもなく、仮に相手にまともに当てれば一撃で倒せるパンチを繰り出せます。
正しい拳の握り方
拳を的確に当てるために必要となるのが、正しく拳に握れるようになることです。
まず人差し指から小指までの四指を軽く握りますが、この時に第二関節が全て平行(まっ平らな状態)になるようにします。
その形が作れたら、親指を人差し指と中指に沿えて完成です。
よくある間違いとして、人差し指から小指の第二関節が坂のように斜めになってしまう握り方。
これだとパンチの際に人差し指の第一関節が当たりやすくなるので気を付けましょう。
強いパンチの打ち方
握りがしっかりとできたら、あとは拳を当てるだけです。
ここでのポイントは、主に以下の2点です。
・拳が当たる瞬間に握る力を全力に
・手首を若干返す
パンチを打つ前から全力で拳を握っているとすぐ疲れてしまったり、モーションが大きくなって相手に読まれすくなったりします。
そのため、理想としては当たる瞬間だけ力を入れるようにします。
また、手首を返すというのは手の甲側を内側に折り曲げるという意味です。
こうすることで、人差し指と中指の拳部分を的確に当てることが可能となります。
慣れるまでは力まずゆっくり練習する
上記が正しく効果的なパンチの打ち方ですが、実際にやってみるととても難しく、習得までにはかなり時間がかかります。
オススメの練習法としては、力を入れる必要はないのでとにかくゆっくりと握りを作ってパンチを打つようにすることです。
全力で打ち込むとパワーは付きます、爽快感もありますが、1度変なクセが付いてしまうと修正するのが大変なので、正しく打てるようになるまでは我慢しましょう。
しっかりと打てるようになるとミットやサンドバッグに当たった時に「パァン!」と小気味良い音が鳴り、感触もまるで違います。
まとめ
最後にパンチを正しく強く打てるようになるまでのステップを復習します。
拳を正しく握れるようにする→拳が当たる瞬間だけ握り込み、手首を返す→慣れるまではゆっくりと打ち込む→慣れて正しい形で打てるようになったら全力で打つ
いざやるとなると難しく、コツを掴むまでは試行錯誤の連続ですが、方法さえ分かれば誰でもできるので諦めず練習を続けましょう。
正しく打ち込めるようになることが、初心者卒業の第一歩です。
卒業を目指して頑張りましょう。
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