僕は格闘技を10年以上続けていますが、辞め時がいつなのかをずっと考えています。
これまでに何度も辞めたいと思ったことはありましたが結局辞めませんでしたし、今のところ辞める予定もありませんが、とはいえいつまでも続けるというのも違うと思っています。
プロであれば遅かれ早かれ『引退』という形で現役生活にピリオドを打つことになるので、ここで辞めるという分かりやすい印になりますが、そうではないアマチュアにとっては引退なんて概念もないので判断が難しいところです。
恐らく僕と同じように趣味としてアマチュアレベルで格闘技をしている人も、同じような悩みを抱えていることはあると思います。
そこで今回は、『格闘技の辞め時』がどういう時なのか考えてみました。
格闘技への情熱が無くなった時
プロではない僕達にとって、格闘技をやることは完全に自己満足です。
それでも続けられているのは、格闘技をやりたい、楽しいという情熱(モチベーション)があるからです。
つまりこれが無くなれば、僕達は格闘技を続ける理由が無くなります。やる気が無いのに続けるのは、格闘技にも周囲の人達にも失礼です。
それに元々は自分のワガママで始めたこと。ならば自分のワガママで終わらせていいのです。
自己満足とは、そういうものだと思います。
ケガをした時
格闘技にケガはつきものです。僕は以前肩の脱臼を繰り返し、思うようなパフォーマンスを出せず満足いく練習もできなかった時に辞めようか本気で考えたことがありました。
手術したことで100%とは言えませんが状態が改善されたため辞めずに済みましたが、もしどうしようもないケガだったら辞めることを決断していたかもしれません。
まだ情熱があるのに肉体的に続けられないというのはツラいことですが、ケガに苦しみながら思うように出来ないまま続けるくらいなら、潔く辞めるというのも選択肢の1つではないかと思います。
もちろん、自分の気持ち次第ではあります。
結婚や引っ越しをした時
結婚や引っ越しといった、人生において訪れるライフイベントは、それまでの自分の生活を一変させます。
今までであれば自分のことだけを考えていれば良かったところに、他人のことも考えて生きていく必要が出てくることもあります。
僕達は格闘技を自分のお金と余暇時間を使ってやっていますが、それを別のところに使うべき時が来たら、格闘技を辞める時ではないかと思うのです。
自分の人生の優先順位の中に格闘技が何番目にあるのかは人それぞれですが、少なくとも自分の命や日常生活より上位に来ている人はいないはずです。
生活が変化すれば、他のものも変化するのは当然のこと。後ろ向きではなく前向きな意味で、格闘技を卒業するタイミングとして考えてもいいのかもしれません。
目的や目標を達成した時
キックボクシングを始めた時に、何かしらの目的や目標は誰しもが持っていたと思います。
僕の場合は学校の部活を引退した後も何かを続けたいというとても漠然とした考えからでしたが、もっと明確で具体的なものを考えていた人もいるでしょう。
そういった当初の目的や目標が達成できれば、その先も無理に続ける必要はなく、スパッと終わらせることもできます。
なぜなら、それを達成した時点で自分の中の格闘技は役目を終えているからです。
逆に辞め時が分からなくて困っている人は、目的や目標を設定してそれを達成できたら辞めようというゴール地点にしてもいいのかもしれません。
後悔なく辞められればそれでいい
ずっと続けてきたことを辞めるというのは、実は始めるのと同じくらい覚悟とエネルギーがいることです。
僕はこれまで格闘技を辞める人をたくさん見てきましたが、満足して笑顔だった人もいれば最後まで顔を合わせることも話すこともなく、どんな気持ちだったのか分からないまま辞めていった人もいます。
そして僕も、僕と同じように悩んでいる人も、これから先どんな形で辞めることになるのかはまだ分かりません。
でも願わくば、どんな形であれ後悔しながら辞めることだけはせず、気持ちよく笑って辞めたいところです。
そして格闘技から離れたとしても、格闘技のことを好きでい続けられたら、こんなにも素敵なことはありません。
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