キックボクシングにおける恐怖心を克服する方法

格闘技のこと
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キックボクシングを始めた人がよく悩んでいることの1つに、「相手の攻撃を受けるのが怖い」というものがあります。

だからミット打ちやサンドバッグ打ちはするけど、マススパーリングなどの対人練習はしないという人は意外と多いです。

日常生活で誰かから殴られるなんてまず無いので、それは無理もないことだと思います。

とはいえ今この記事を読んでいる人は、その恐怖心を何とか克服してより強く、より上手になりたいと望んでいるのではないでしょうか。

そこで今回は、格闘技歴10年以上の僕が恐怖心を克服するために必要なことについてお話していきます。

恐怖心は自然なものであることを理解する

まず、あらかじめ知っておいていただきたいのは恐怖を感じているのは自分だけでなく、どんな人にだってあるということです。

日本王者であろうが世界王者であろうが、相手から攻撃を受けるのは怖いのです。

あの世界的に有名なボクサーであるマイク・タイソンでさえ、試合前は殴り合うのは怖くて仕方なかったといいます。

一見平常心でいるような人であっても、心のどこかには必ず「怖い…」という気持ちが存在しています。

かくいう僕も、始めてからしばらくの間は攻撃を受けるのが怖くて怖くて、攻撃されると目を瞑ってしまったり逃げ回ってしまっていました。

このように、恐怖を抱くのは自分の心が弱いせいではなく、人間の本能的なものなんだということを忘れないようにしましょう。

自分より圧倒的に上の実力の人とマススパーリングする

マススパーリングでは、お互いが50%くらいの力で攻防を重ねることになりますが、この時に自分より圧倒的に強くて上手な人であれば、こちらを気遣ってとてもゆっくりと攻撃してくれます(そうではない人も時折いるので、必ず事前に他の人とスパーリングしている様子を確認しておきましょう)。

ゆっくりやってもらえると怖さもあまり感じずに落ち着いて見ることが出来るので、これだけで十分練習になります。

1番危険なのは、自分と実力が拮抗している相手です。ちゃんとマススパーリングが出来る人ならいいのですが、やっているうちに力が入ってくる人だと負けないように必死になって攻撃して来るので、注意が必要です。

パターン練習を反復する

パターン練習とは、あらかじめお互いで決めた攻防を繰り返す練習です。

何が来てどのように防げばいいかが分かっているので、慌てたり焦ることがありません。

始めたばかりの頃は使える攻防のバリエーション自体が少ないので、それを習得することができるのもパターン練習の良い点です。

ただし慣れてくるとつい惰性でやりがちになるので、1回1回意識を集中して行うようにすることがポイントです。

とにかく慣れる

先程お話した通り、恐怖心を抱くのは人間の本能的なものなのですが、それでもずっと練習を続けていれば少しずつ慣れてきて、冷静に攻撃を観察し反応することができるようになります。

そのためにもマススパーリングなどの対人練習をたくさんこなして、心身に感覚を刻み込ませましょう。

「それが怖いんだよ!」と突っ込まれるかもしれませんが、やはりどこかで勇気を出して向き合わないといけない場面というのはあるものです。

どうしても怖ければ、事前に相手に攻撃を優しくゆっくりやってもらいたいことを素直にお願いしましょう。

回数を重ねることで、いつの間にか以前より慣れてきた自分を実感することができる時が必ず訪れます。

まとめ

最後に恐怖心を克服するために必要なことをおさらいしましょう。

・自分より圧倒的に強い人とスパーリングしてみる
・パターン練習を繰り返す
・とにかく対人練習に慣れる

時間はかかるかもしれませんが、ここを乗り越えることができた時、今よりもワンステップ上の自分になれているはずです。

ぜひ諦めずに練習を続けてください。

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