キックボクシングは不器用な人こそ向いている

格闘技のこと
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世の中には、何でもそつなくこなせる器用な人がいます。

基本的なやり方を教わっただけですぐにできるようになったり、少しのヒントやきっかけから自ら答えに辿り着くことができるのです。

僕はキックボクシングを10年以上やってきましたが、最初は「キックボクシングでトップにいけるような人は、みんな才能があって器用な人なんだろうな」と思っていました。

しかし今は、「不器用な人こそ上にいけるし、向いているんだ」と思っています。

今回は、キックボクシングが不器用な人に向いている理由をお話します。

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同じことを愚直に続けられる

不器用な人は客観的に見てフォームも動きもめちゃくちゃなことが多く、強いようには思えません。

しかし、とにかくひたすら同じことを続けられる人が多いです。例えば『50回やる』というメニューがあったとすると、いつの間にか100回やっていたりします。

普通はペース配分を考えたり自分の体力を考えつつやるものですが、不器用な人はやれるだけやってやる!という精神なので、とにかく自分の限界まで愚直に続けられます。

どんなに器用な人でも、同じことを続けなければ身に付かないものがあります。

その点、不器用な人は有利です。

お手本通りではないから読みにくい

キックボクシングに限らず、何にでもセオリーやお手本というものがあります。

これはその方法が最も効率が良いということで存在するものですが、不器用な人はお手本にとことん沿っていないことが多いです。

パンチの打ち方もキックの打ち方も、お手本からかけ離れていて初心者に教えることはできないような感じです。

しかし、お手本通りではないからこその利点があります。

それは相手にとって軌道やモーションが読みづらくガードしづらいということです。

キックボクシングのお手本は、攻撃にも防御にも存在します。

防御の方法は基本的に攻撃がどんな軌道でどんなモーションで来るかを想定したものなので、そこから離れているものは対処が難しいのです。

これはお手本に忠実な人ほど苦戦する点です。

余計なことを考えずに戦える

器用な人にありがちなのが、「もし相手がこうしてきたらどうするか」とか「これをやりたいけどリスクが高いからどうしようか」というように、様々なシチュエーションを思いつくからこそ考えて迷ってしまうことです。

その点不器用な人は、そういったことを考えるよりも「まずはやる!」と行動していることが多いです。

度胸が据わっているというのもあるかもしれませんが、「考えても分からないし、とりあえずやってみてダメなら仕方ない」というスタンスなのです。

だから思い切りが良く、多少壁にぶち当たっても乗り越えていけるだけの勢いがあります。

自分が不器用だと思うならキックボクシングをやってみよう

僕がこれまでたくさんのプロ選手と練習させてもらってきた中で、某団体の王者がいました。

その人はアマチュアの僕から見ても上手なタイプではなく、器用なテクニックは一切使っていませんでしたが、それでも王者として対戦相手をKOしていてとても強かったです。

「不器用なんですけどキックボクシングやれますかね?」と質問されることがありますが、答えはYesです。むしろ、不器用だからこそ他の人が持っていない武器がたくさんあります。

自分の不器用さを活かして、キックボクシングに取り組んでいきましょう。

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