転職を繰り返す人生がダメではないと言える4つの理由【経験者が解説】

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社会人になってから職を転々としている。こんな長続きしない自分はダメなんだろうか・・・

日本社会には、必ずどにでも「石の上にも三年」という言葉を口にする社会人がいます。

それは大抵の場合、自分の先輩や上司であることが多く、皆さんも1度は聞かされたことがあるのではないでしょうか。

一方で、新卒の社会人の3割以上は3年以内で会社を辞めているというデータがあり、現実とは即していない状態でもあります。

~令和2年度における新規学卒就職者の就職率は例年に比べ低下~~就職後3年以内の離職率は新規高卒就職者36.9%、新規大卒就職者31.2%~

しかし早期で辞めて職を転々としていると、大抵は「そんなんじゃどこに行っても通用しない」と言われ、「こんな早く辞めた奴を雇ってくれる会社なんて無いぞ」と脅し文句のようなことを言う先輩や上司も存在します。
※僕も実際に言われた経験があります。

目上の人にそんなことを言われると、「自分はダメな奴なんじゃないか・・・」と思いがちですが、安心してください。

僕はこれに対し、ハッキリと「ダメではない!」と言い切ることができます。

この記事では、社会人になってから4度の転職を繰り返してきた僕が、その理由について解説します。

転職を繰り返すことがダメではない理由

転職の繰り返しにネガティブな印象を抱いている人は少なくありませんが、実際には以下の理由からネガティブなんかではないことが分かります。

転職が当たり前の時代になっている

そもそも、昨今は転職経験がない社会人の方が珍しい時代です。

昔こそ1社に勤めあげるのが当たり前で美徳とされていていましたが、それは日本が『終身雇用』を保証していたからこそ。

そんな時代はとっくに終わりを迎え、むしろ転職してスキルアップを図る方が、今後のキャリアを見据えた上で有効な場合も多いです。

もちろん1社で長く働けるのは1つの立派な才能ではありますが、それが全てではありません。

転職にネガティブなイメージを抱くのは、正直言って時代遅れなのです。

無理して自分を追い詰める必要がない

過労死や過労自殺をはじめ、仕事を起因として発生している問題は非常に多いです。

例えば、脳・心臓疾患の労災補償状況についての政府統計を確認すると、平成27年度~令和元年度までの5年間で、請求件数は右肩上がりに増えています。

過労死等の労災補償状況

ここから分かることは、少なくともこの間で日本社会の状況は何ら変わっておらず、改善していないということです。

そして、そうなってしまう要因の1つには、「逃げずに頑張らなければいけない」という思い込みがあるように思います。

しかし、転職でそのような環境からいつでも脱出できると考えられれば、無理に自分を追い詰める必要はありません。

確かに転職活動は楽ではありませんが、心身を壊すほど続けなければならない仕事など無いのも事実です。

転職は逃げではなく、より良い環境に移動する手段なのです。

会社の言いなりにならずにいられる

転職がいつでもできると頭の片隅にあれば、会社から理不尽な命令をされたり無茶な要求をされても、毅然とした態度で抵抗することができます。

僕はこれまで多くの会社で働いてきて、そうした状況に置かれ裏で涙を流しながら歯をくいしばり頑張る人達をたくさん見てきました。

それはとても凄いことですが、その後その中の何割かは精神を病んでしまったり、最終的には耐えられず退職してしまいました。

会社側は、こちらがなかなか辞めることなどできないだろうと足元を見て、様々なことを押し付けてくることがあります。

もちろんそんなことをしないしっかりした会社もたくさんありますが、もしそんな会社に入ってしまったら、辞めない限り苦しい思いをし続けることになります。

転職を繰り返そうとも、そんなところで酷い目に遭うよりよほど健全で健康的です。

理解を示してくれる人が必ずいる

多様性が当たり前となった時代。

転職を繰り返すことを批判する人は存在しますが、それを受け入れてくれる人も必ずいます。

そうした人は、転職によって得たスキルを評価してくれますし、それを受けてもっと頑張ろうという自発的な動機が湧き上がってくるもの。

だから不安がる必要など全くないのです。

転職を繰り返すメリット

ネガティブなイメージを抱かれがちな転職の繰り返しには、実際には以下のようなメリットがあります。

多角的な視点を持てるようになる

転職で様々な会社を経験すると、「会社が違うだけでここまで変わるのか!」と感じるところがたくさん見えてきます。

出退勤時の打刻の仕方など、些細で細かいところ1つとっても大きく違います。

そうした経験を積むと、自分が見ていた世界がいかに狭く当たり前ではなかったのかということを肌で感じることができ、物事を様々な角度から見る力が身に付きます。

今目の前にあるもの・あることが全てではないという事実は、普段なかなか理解することができませんが、転職はその事実を否が応にも突き付けてくれるのです。

多くの業界の実情を知れる

転職は経験のある同業種にした方が良いという意見がありますが、未経験業種でも全く問題ありません。

むしろ未経験で入って、たくさんの業界を見てみるととても刺激を受けることができます。

業界によってルールやしきたり、世間の情勢にどのように左右されるかは全く異なります。

転職によってそうした多くの業界の実情を知れるのは、今後仕事をしていく中で間違いなく役立つことでしょう。

幅広い業務を経験できる

転職の最大のメリットとも言えるのが、幅広い業務を経験できることです。

例えば僕の場合、これまでに5つの業務をやってきて、それぞれの面白さ・大変さ・難しさを身をもって知ることができました。

1社の中で異動しても、同じ会社という背景から価値観は変化しにくい面もありますが、転職であれば会社自体が変わるので何もかもが一新されます。

良くも悪くも大きな影響を受けるので、必ずしもメリットとは言い切れませんが、経験値は格段に増えるでしょう。

自分の得意・不得意な業種を知れる

転職によって様々な会社・業種を経験にしていくと、それまで分からなかった自分の得意・不得意なことが見えてきます。

例えば僕の場合、営業職でバリバリ前に出て何かを売り出していくという仕事は、正直やっていて楽しくありませんでしたし、成績も残せませんでした。

一方で、誰かに教えるという仕事は成長を見守れて楽しかったですし、周囲から良い評価をもらうことができました。

人間には必ず特性があって、何が向いていて何が向いていないかは全く違います。

どうせ仕事をするなら、自分に合うものをやるのが1番です。

転職をしていくと選択肢は広がり、その中からしっくり来るものを選べるのは強いですね。

転職を繰り返すデメリット

メリットがある一方で、デメリットも存在するのは仕方のないことです。これも順番に見ていきましょう。

周囲にネガティブに捉えられる場合がある

転職を繰り返す方の宿命とも言えるのが、「1社に長く勤められないのは問題があるのではないか」という偏見です。

それが嘘か本当かに関わらず、表面的な部分だけ見てこのように考える人は、この世にはたくさんいるのです。

特に日本の場合、転職市場でもこうした見方をしてくる会社は多く、面接では必ず「なぜ辞めたのか」という質問をされます。

これはこちら側が何を言おうとすぐさま変わるものではないので、面接では可能な限り印象が悪くならない返しを考えて、それ以外の場面では聞き流してしまいましょう。

出世しづらい

転職をすると、その会社内でのキャリアはイチからスタートとなります。

出世するには、実力はもちろんですが社内でそれなりの金属年数を重ねているのを求められることも多く。転職を繰り返している立場だと出世が難しいケースがあります。

そのため、会社で出世して偉くなりたいという願望を持っているのであれば、転職を繰り返すようなことはしない方が賢明です。

ただし、出世は会社の意に沿う(会社のことを第一優先で考え利益をもたらす)存在から少しでも外れると、容赦なく排除される厳しい側面も持ち合わせています。

どの会社でどんなキャリアステップを踏み出世するかは、しっかり考えておく必要があるでしょう。

年下の上司が増える

上述の通り、転職はその会社内でのキャリアがイチからスタートとなるので、中途入社とはいえ新人扱いとなります。

そうなれば、新卒時からずっと勤めている人が上司である可能性があり、それは自分より年下であることも有り得ます。

今の時代、年下が上司であるパターンなんて珍しくもありませんが、自身のプライド的に嫌悪感を示す方は、あまり転職を繰り返すべきではありません。

正社員として働くのが難しくなる

転職を繰り返していると、正社員として採用されるのはどんどん難しくなります。

というのも、正社員は基本的に『長期で働く人材』を前提としているため、職を転々としている人間に対して「ウチでも同じことをするんじゃないか」と思うのです。

採用にあたっては会社側にも多くのコストがかかるため、リスクは少しでも減らしておきたいもの。

特段の事情がない限り、日本では転職を繰り返せば繰り返すほど、一般的に採用する側の印象は悪くなっていくと考えておいた方がいいでしょう。

転職を繰り返す前に考えるべきこと 

転職を繰り返すこと自体は全く悪いことではありませんが、そうなる前に以下のことは考えておく必要があります。

本当に転職が最善策か

転職というライフイベントは、人生の中でも大きなストレスがかかります。

転職活動だけでも準備することが多々あり大変ですが、転職先で上手くやっていけるかは別問題です。

そして、これを繰り返すのはそれだけ負荷が大きくなるということです。

ですので、まずは「本当に転職が今取れる最善策か」を十分考えた上で、行動することが何より大切なのです。

転職計画は必ず組む

もし転職するのであれば、そのための計画はしっかり組んでおくべきです。

ただでさえやることの多い転職で、行き当たりばったりな行動は自分の首を絞めるだけです。

いつまでに何をして何を決めて…と、明確な指針を設定しておかないと、いつまでも先に進まずグダグダになるだけです。

そうして余計な時間を喰われないように、計画は可能な限り作っておきましょう。

後々修正するにしても、まずはベースがなければ始まりません。

転職後の展望を見据えておく

転職の繰り返しは、多くの経験を積めるチャンスです。

しかし同時に、あちこちをいつまでも転々とする落ち着かない生活になりかねません。

そうならないよう、転職後にどうしていくのか(将来について)は、あらかじめ見据えておく必要があります。

特に30代を迎えている場合は、一般的には20代よりも選択肢が狭まっていくのは事実なので、その時に焦らないよう考えをある程度まとめておくといいでしょう。

副業に取り組んでみるのもアリ

転職を繰り返していると、なかなか収入が安定しないという方もいるかもしれません。

そんな場合は、副業で別の収入源を作ってみましょう。

ある程度の金額を稼げるようになるには相応の時間と努力が必要ですが、普通に働くのとは異なる稼ぎ方は面白く、特に転職を繰り返す方は好奇心旺盛で吸収力が高いことが多いので、こうした手法も向いていると言えます。

「具体的に何をするんだろう・・・」など、気になる方は以下の記事で詳しく取り上げてますので、参考までにご覧ください。

転職を繰り返したって問題なし!

ここまでに何度も申し上げている通り、『転職を繰り返している=ダメな人間』という理論は存在しません。

あくまでその人の生き方であって、否定されるようなことではないのです。

確かに長く勤めることで学べることもありますが、転職で学べることだってあるので、単純に何をどのように学べるかの違いに過ぎません。

もし今後の自分のキャリアについて不安に感じることがあれば、今はそういった点を相談しサポートしてくれるサービスもあるので、上手に活用するのもOKです。

繰り返しますが生き方は人それぞれで、そこに正解・不正解はありません。

周囲の意見に流されず、自分がどうしたらより良い生き方ができるかをじっくり考えていきましょう。

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