どんな会社にも、真面目に仕事をせず、隙あらばサボったり手を抜く人間は存在します。
彼等にはどんなに注意しても、考えや行動を改めることはありません。
真面目な人からすれば、見ているだけでイライラしたりストレスの要因になるでしょう。
しかし、会社ではなぜか不真面目な人の方が得をすることがあります。
この記事ではその理由と、それに対して真面目な人がどうすべきかについて、順番に解説していきます。
不真面目な人が得をする理由
仕事に不真面目なのに、なぜ彼等が得をするのか。
それには主に、以下の理由があります。
ストレスが少ない
不真面目な人は、仕事を適当にやっています。
特にずる賢いタイプは、上司が見ている時だけ真面目にやっているように見せかけて、いない時は好き勝手やります。
そんな姿勢なら、当然ストレスは真面目な人よりはるかに少ないですよね。
それでも不満をタラタラ述べるので、甘い上司だとさらに仕事を減らす…ということも。
不真面目な人ほど辞めずに残るのは、そういう理由もあるのです。
過度な期待をされない
周囲から期待をされるのは、「こいつならちゃんとやってくれる」と思われる人です。
つまり、真面目な人ほどそういった期待がされやすいのです。
良いことのように思いますが、これは同時に失敗した時にガッカリされる可能性もあるということ。
そして、真面目な人は何とか期待に応えなければと、余計なプレッシャーを自分にかけがちです。
反対に、不真面目な人は、周囲からの期待はありません。
「あいつはダメだ」と思われているので、失敗しても「まぁそうだよな」だけで終わります。
だからプレッシャーもなく、本人は自由に伸び伸びとやれるのです。
ちょっとのことで株が上がる
上記に付随してもう1つ言うと、不真面目な人が仕事で成功したり、少しでも真面目なことをすると、株が上がります。
よくある『普段ワルで評判の奴が、優しさを少しでも出すと良い奴に見える』のと同じで、普段問題児と認定されている人間が良いことをすると、とても褒められるのです。
反対に、普段真面目な人が何か少しでも悪いことや不真面目なことをすると、一気に評価が下がります。
「何かあったのか」とか「悩んでいるなら相談乗るぞ」と、周囲から心配されることも。
真面目な人にだってそういう『黒い面』はあって当然なのですが、普段の印象(周囲が勝手に抱いているだけですが)から離れたことをすると、こうした事態になりがちなのです。
だから不真面目な人は、ちょっとのことですぐ株を上げられる、効率的なことが可能なのです。
不真面目に同意・同調する人がいる
基本的に不真面目な人は、周囲から疎まれています。
それはその人の不真面目さが招いた失敗のフォローをしたり、後始末をさせられることになるからです。
しかし、中には不真面目さに賛同する人もいます。
仕事を適用にやりたいと思っている人は一定数いて、実際に不真面目さを体現する人を見ると「自分もああやっていいんだな」と勘違いするのです。
そして、不真面目集団がいつの間にか結成され、飲み会では会社への不満を吐きまくります。
さらに、彼等は常に1人でも多く自分達の側に引きずり込みたい(味方を増やして何も言われなくなりたい)と考えているので、新人が入ると仲間にできないかと積極的にアプローチすることも。
まさに悪影響しか与えず、楽しく好き勝手に振る舞うのです。
給料は変わらない
会社の良いところの1つは、出勤して大きな問題さえ起こさなければ、ちゃんと給料が入ることです。
真面目にやろうが不真面目にやろうが、給料は変わりません。
そうすると、真面目に100%でやっても、不真面目に50%でやっても、いいということになります。
そう、不真面目な方が断然ラクですよね。
真面目な人からすると、不真面目な人が自分と変わらない金額の給料を受け取れているのは、到底納得できません。
しかし会社のシステム上、単に「不真面目だから」という理由だけで、給料を減額することもできません。
それをやると、不真面目な人は猛烈に反発し、トラブルに発展しかねないからです。
こうして不真面目な人は、ラクしてお金を稼げるわけです。
仕事を押し付けられない
真面目な人は、仕事をちゃんとやるため、色々なことを任されます。
それはプラスなことですが、中にはそこに目を付けて、面倒な仕事を押し付けてくる上司や先輩がいます。
しかし真面目な人は、その性格ゆえに上手く断ることができず、自分のキャパシティを超えたことをしがち。
そうして限界を迎えて、潰れてしまうこともあります。
一方で不真面目な人は、仕事を押し付けられることがありません。
なぜならそれでミスをされるなどの問題が発生した時、押し付けた側にも責任が及ぶ可能性があるからです。
上司や先輩も自分がそのリスクを背負いたくないので、不真面目な人には行かないのです。
だから不真面目な人は自分の仕事だけをしていればよく、さっさと適当に終わらせて暇そうに過ごせるのです。
真面目な人は『不真面目』にはなれない
「真面目でいることがバカらしくなった。不真面目の方が遥かに得だよな」と思い、方向転換を図ろうとする人がいます。
その気持ちはとても理解できますし、そうできるなら良いのですが、残念ながらそれは不可能です。
真面目な人は、それが気質となっており、無理やり変えようとしても不真面目にはなりきれません。
そのうち不真面目な自分に罪悪感を抱くようになり、リズムが狂ってしまうでしょう。
これはもう仕方のないことで、『素の自分』を変えようとしても、必ず不協和音が発生するのです。
なので真面目な人は、「これが自分なんだ」と受け入れるしかありません。
真面目な人におすすめの働き方
真面目であることは損をすることも多いのは事実。
しかし、決して悪いことばかりではありません。
不真面目な人の欠点は、『1つのことを諦めずに継続できないこと』です。
彼等は同じことを繰り返し行うことが苦手で、さらにすぐに結果が出ないと、簡単に諦めます。
これに対し真面目な人は、コツコツ進めることが得意です。
たとえ目に見える成果がなかなか出なくても、「せっかくやり始めたことだし頑張ろう」と思い、継続することができます。
そんな真面目な人は、ぜひ副業や起業をしてみることをおすすめします。
これなら1人で始めることができますし、会社にいるような不真面目な人にイライラせず済みます。
また、いずれも諦めず継続できるかが成否を分けるので、真面目な人にはとても向いています。
副業とひとくちに言っても様々なものがありますが、やるのであればやり方次第で大きく稼げる可能性があるアフィリエイトや株式投資が良いでしょう。
以下の記事で副業について詳しく解説しているので、良ければどうぞ。
また、『自分に合った働き方』を探したい方は、のコーチングを受けるのがおすすめ。
自分の今後のキャリア(仕事に関する経験の積み重ね方や働き方)について、自己分析し見つけるサポートをしてくれます。
最後に笑うのは真面目な人
不真面目な人は、自分の不真面目さで誰かに迷惑をかけていることを自覚しません。
「自分がラクをできればいい」という姿勢なので、他人のことは考えていないのです。
そんな姿を見て、羨ましくも妬ましくも思うことでしょう。
でも、彼等は会社に依存しなければ生きていけません。
会社という安定して給料をもらえるシステムの中にいるからこそ、不真面目に適当にやれているだけです。
会社という盾がなくなった時、彼等は不真面目でいられなくなり、それまでの皺寄せをくらうことになります。
だから真面目な人は、ぜひ今のままでいてください。
そうして新しいことを学ぶ姿勢を崩さなければ、かならずどこかで報われる時が訪れます。
最後に笑うのは真面目な人です。
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