部下の育成においてランク付けが必要な5つの理由

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管理職についている人が最も頭を悩ませるのは、『部下の育成』ではないでしょうか。

優秀な部下もいればお荷物な部下もいて、誰をどこからどのように育成すれば良いのか、迷うことは多々あると思います。

僕自身、管理職時代は常に考えて、試行錯誤を繰り返していました。

そうして辿り着いたのは、部下をあらかじめ『A・B・C』の3段階にランク付けし、最も優秀な『Aランクの部下』から育成する方法です。

近年は批判されがちな部下へのランク付けですが、なぜ僕が当時その方法を取っていたのかを、この記事で詳しく解説していきます。

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全員を育成するのは不可能

大前提として、部下の育成は確かに大切なことですが、全員をくまなく育成するのはどうあっても不可能です。

育成する側である管理職にも他の仕事はたくさんありますし、部下の能力値によって育成にかかる手間と時間は大きく異なります。

そもそも育成の目的は部下の能力向上による会社の利益を上げることであり、部下自身のためではありません。

以上の背景から、育成可能な部下は一部に限られるため、あらかじめランク付けをしておきそれをもとに誰を育成するかを決めていく必要があります。

「冷酷だ」などと思われるかもしれませんが、そうやっていかないと現場は回りません。

低ランクの部下は短期離職する可能性が高い

『Cランクの部下』は、基本的に育成せず放置の対象となります。

理由はいくつかありますが、最大の懸念点として、この部下はすぐに辞めてしまう可能性があるためです。

低ランクの部下は、能力値だけでなくモチベーションも低いことが多く、仕事に責任感がありません。

自分が少しでも気に入らないと思うことがあれば、躊躇せず辞めていきます。

しかし、育成にはAランクとCランクの部下と比べて、膨大な手間と時間がかかるのです。

それにも関わらず辞められては、正直こちらの苦労が水の泡に。

これを回避するためにも、低ランクの部下には手をかけない方が得策です。

育成する側の負担と消耗具合を考慮しなければならない

部下の育成は、その場の思いつきで簡単にできるものではありません。

目標と見通し、過程などを策定して、あとは部下本人の様子を見ながら行っていきます。

これにかかる負担は想像以上に大きく、1人に対してやっていくのもかなり大変です。

考えなしに誰彼構わず育成しようとする、こちらが潰れてしまう可能性は否めません。

ランク付けによる育成対象の選別は、管理職自身のためにも必要なのです。

高ランクの部下から育てた方が会社のためになる

『Aランクの部下』は飲み込みが早く、こちらの意図を察する力も高いため、育成もテンポ良く進むことがほとんど。

もちろん定期的なフォローは欠かせませんが、あまり時間がかからず、いち早く戦力になってくれます。

これに反して、低ランクの部下は飲み込みが遅く育成に時間がかかる上に、あまり戦力として望めません。

結果として見た時に、高ランクの部下から育成していった方が、会社の利益も上がります。

会社は内情ではなく結果を見る

極論を言えば、会社は部下の育成自体に興味はなく、育成が会社の利益に結びつけばそれでいいと考えています。

利益さえ上がれば、またその方法が法律に触れるようなことでなければ、文句は言ってこないのです。

反対にどれだけ部下が育とうと、それが利益に繋がっていなければ、容赦なく詰めてきます。

会社にとって社員とは家族や仲間ではなく、雇用関係で結ばれただけの存在であり、貢献してくれなければ必要ないというわけです。

もちろん育成によって部下が辞めてしまうなどあれば追及される可能性はありますが、そうでなければ育成手法にも口は出してきません。

だからこそ最も効率的かつ結果の出る方法で、育成を進めていく必要があります。

育成が予定通りにいくことはない

どれだけ綿密にプランを練っておいても、育成が全て順調にいくことはほとんどありません。

部下も人間であり、常に変化していきます。

育成の過程で思わぬトラブルや、新しい事実が発覚することもあるので、上手くいかないことは必ず出てきます。

その際に慌てるのではなく、どうやって軌道修正もしくは変換していくのか。

育成がしっかりできれば、部下は信頼してくれますし会社の評価ももらえて、自分の好きにできる範囲が増えることもあります。

苦労が多い部下の育成ですが、その分上手くいって部下の成長を感じられると、とても嬉しくなります。

思考錯誤を繰り返して、取り組んでいただけたらと思います。

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