会社を8ヶ月で退職しても良いと断言する理由とその後のこと

人生
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入社して8か月が経つけど、会社を辞めたくて仕方ない・・・

僕は24歳の時にこの悩みに直面し、非常に苦しい毎日を送っていました。

誰かに相談したくても、入社してから8ヶ月しか経っていない状況だと、相手にどう反応されるのかが怖くて出来ず、より自分で自分を追い込んでしまったのです。

この記事では、そんな僕が8ヶ月で会社を辞める決断ができた理由と、その後どうなったかについてお話します。

入社8ヶ月でも辞めていい

はじめにこの記事の結論から言うと、入社して8ヶ月で辞めても全く問題ありません。

当時、僕はこのようなことを周囲から言われていました。

・職歴に傷がつく
・次の仕事でも同じことを繰り返す
・8ヶ月で辞めたら次の仕事を決めるのは大変
・嫌なことがあってすぐに逃げるのは社会人失格

言い方こそ人それぞれでしたが、まとめると「入社8ヶ月で辞めるのはダメだ」ということです。

しかし、こうして反対してくる人達は、誰も実際に入社8ヶ月で辞めた経験がありませんでした。

つまり、彼等の言う『辞めることに対するネガティブな意見』は、全て『世間のイメージ』に影響を受けているだけで、自らの実体験ではないのです。

そして僕は実際に入社8ヶ月で会社を辞めたわけですが、今も特に不自由なく過ごせています。

なので、たとえあなたが会社を今辞めても、それによって人生がめちゃくちゃになるなんてことは絶対にないので、安心してください。

入社8ヶ月で辞めるのを迷った理由

もちろん僕も、いきなり会社を辞めることを決断できたわけではありません。

以下の6つの理由から、「本当に辞めていいのか」と、とても迷いました。

・職歴が心配
・せっかく苦労して決まった仕事なのに・・・
・特にやりたいことがない
・ここで逃げていいのか
・上司に辞めたいと言いづらい
・耐えていたら何か変わるかもという期待

それぞれ細かく説明していきます。

職歴が心配

8ヶ月で辞めるとなると、職歴の見栄えとしてはやはり良くありません。

短期離職が珍しくない時代とはいえ、1年も経たずして辞めるのは、今後のことを考えるとさすがに不安でした。

転職活動の際にこれがネックとなって、次が決まらなかったらどうしようと思うと、辞めるのを躊躇してしまう自分は間違いなくいたのです。

せっかく苦労して決まった仕事なのに・・・

僕の場合、この会社に内定をもらうまでに、少なくとも50社以上に応募していました。

しかし結果はどれも全滅。面接までいけた数社も全てダメで、気持ちは非常に落ち込んでいた中で決まった仕事だったのです。

なのにもしここで辞めたら、またあの苦しい転職活動が待ってると思うと、自分は耐えられるだろうかと心配だったのです。

特にやりたいことがない

当時の僕には、夢や目標などが一切なく、淡々と毎日を過ごしていました。

この会社に入ったのは以前取得した資格を活かせると思ったからだったのですが、結果的にはほとんど活かせる場面もなくモチベーションは完全に無くなっていたのです。

なのでたとえ辞めても、これから特にやりたいこともないと思うと、辞めない方が良いかもしれない・・・という気持ちがありました。

ここで逃げていいのか

僕はここの前の会社も2年ほどで辞めており、若干の後ろめたさを感じていました。

それなのに、もしここを8ヶ月で辞めたらまた逃げることになってしまい、余計に情けなくなります。

何よりこんな風に短期離職を繰り返すのは、社会人としての責任感が自分に無いのかも…と思う面もありました。

上司に辞めたいと言いづらい

当時の僕の上司はキツい性格の女性で、「男は○○ができないとダメ」などと、自分の偏見に満ちた価値観を押し付けてくる人でした。

僕は正直大の苦手でしたし、自分から話しかけるのを極力避けていました。

さらに話す内容が会社を辞めることとなると、どんな反応をされるか分かったものではありません。

「何が何でも絶対に辞める」という覚悟を持ていないと、辞めたいとは言えそうになかったのです。

耐えていたら何か変わるかもという期待

日本社会に古くからある『とりあえず3年説』を信じてはいませんが、それでも8ヶ月ではまだ見えていないことがあるかもしれないと思っていました。

耐えて続けることで良い方向へ変わる可能性はあるし、いま辞めるのはもったいないのかな?…とも思ったのです。

あと4ヶ月やれば1年経過するので、そこで辞めるかどうか改めて決めるのもありかもしれないという考えが頭をよぎっていました。

入社8ヶ月で辞めることを決断した理由

上述した6つの理由から、8ヶ月で辞めることを迷っていた僕でしたが、それでも本当に辞めることを決断しました。

そこには、辞めてよいか迷った理由に対して、以下のように結論付けたからです。

職歴が心配→短期離職という点で大差はない

短期離職に明確な定義はありませんが、基本的には3年以内が目安とされています。

そうなると、8ヶ月だろうと1年だろうと、そこまで大差はありません。

どのみち今後どの会社に行っても触れられることですし、重要なのは辞めた理由を合理的に説明できるかです。

単に「嫌だから辞めた」では終わらず、見通しやプランを考えようと思いました。

せっかく苦労して決まった仕事なのに・・・→自分らしく働けているかが大事

仕事が決まるまでに多くの苦労があったが故に、辞めることに二の足を踏んでしまっていました。

しかし、その会社で自分らしく働けていなければ、何の意味もないと気付いたのです。

少なくとも毎日つらい状態が続いているなら、そこで長く働くことはほぼ不可能。

それならば、ここで潔く辞めた方が良いと思いました。

特にやりたいことがない→これから探せばいい

当時の僕は8ヶ月間、毎日仕事に追われ、休日も仕事のことを考えると憂鬱すぎて、何もやる気が起きませんでした。

けれど、仕事を辞めればそれら全てから開放されて、自分の時間をゆっくり過ごすことができます。

今はやりたいことが無くても、これからそれを探す時間はたくさんある。そう考えたら、むしろ早く辞めたくなりました(笑)。

ここで逃げていいのか→逃げるのは大事な防衛反応

冒頭で挙げた通り、8ヶ月という期間で辞める時に「そんなことで逃げてたらこれからやっていけないぞ!」と、多くの人から言われました。

しかし無理に我慢して続けた結果、メンタル不調となり休職や退職することも珍しくない時代です。

仮に自分がそうなっても、誰も責任を取ってくれるわけではなく、回復までには多大な時間がかかるでしょう。

それに逃げるのは、人間に本能的に備わった反応です。ならばそれに抗わず、素直になるべきだと思いました。

上司に辞めたいと言いづらい→退職代行サービスを使えばいい

上司に面と向かって退職の旨を伝えるのは、やはりハードルの高いことです。

特に当時の僕の上司のように面倒な人物だと尚更です。

けれど退職代行サービスを使えば。上司はもちろん会社とのやり取りや退職手続きなどは、全て業者が代行してくれます。

僕は結局代行サービスを使わずに何とか上司と対峙できましたが、「どうしても上司が無理!」とか「会社とこれ以上関わりたくない!」という場合は、退職代行サービスを使うのは全然アリだと思います。

耐えていたら何か変わるかもという期待→何も変わらない

今ならハッキリ言えるのですが、いくら自分が我慢しても、会社や上司が変わることは有り得ません。

少なくとも、1年や2年で何かが変わるほど、会社も上司も柔軟ではないです。

当時の僕は最初こそ我慢しようと思いましたが、少しして「これは変わらないな」と直感しました。

そしてそれは間違いではなかったと、今になって強く思うのです。

入社8ヶ月で辞めたその後の生活

最終的に入社8ヶ月で会社を辞めた僕でしたが、不思議とそこまで深刻には考えていませんでした。

「もうなるようにしかならない」と思い、とにかく今の自分がやれることをやろうという気持ちだけがあったのです。

そうしてどうなったかというと・・・特に大変なことは起こらず、アッサリと転職に成功しました(笑)

正社員として働くのに疲れてしまったため、派遣社員として登録し条件の良かった派遣先と顔合わせしたところ、即採用されました。

その後3年を迎えて派遣契約満了後も、直接雇用に切り替えて働き続け、パワハラなどもなく平和に過ごすことが出来たので良かったです。

この経験を通して、たとえ8ヶ月という期間で辞めてしまっても、人生が終わるわけでも何でもないということがよく分かりました。

もし今あの頃の僕と同じように、入社8ヶ月で辞めたいと思っている人がいたら。

本当に辞めたとしても、人生はいくらでもやり直しがきくし、むしろ良い方向に進むためのキッカケになるということをお伝えしたいです。

この記事が、あたなたの決断の一助になれば幸いです。

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