あなたは今、『ヤバい会社』で働いていませんか?
ハラスメントやサービス残業といった会社の体質、理不尽な上司や無責任な部下ばかりという人材の問題…
そういったヤバい要素を多く持つ会社は、いるだけで精神的に消耗しますし、良いことがひとつもありません。
上層部に問題意識がなく、現場管理者も自分の業務をこなすことしか考えておらず、改善する可能性もないことがほとんどです。
そしてそんな状態にある会社は、いつか必ず潰れるので、早く辞めることが大切です。
本記事では、ヤバい会社を早く辞めるべきである理由を、イチから解説していきます。
ヤバい会社は遅かれ早かれ必ず潰れる
まずはじめに改めて言いたいのは、ヤバい会社は遅かれ早かれ必ず潰れるということ。
僕はこれまでに、「ここはヤバいな…」と感じていた会社が2か所あったのですが、どちらも潰れてしまいました。
ちなみに、片方は僕が辞めてから2年後に潰れ、もう片方は在職中に潰れています。
在職中に潰れることが分かった際は、そこに至るまでに多くの兆候はあったものの、「会社って本当にこうして潰れていくんだなぁ…」と驚きました。
その後の転職活動など、大変なこともありましたが、内部から一連の過程を見れたのは良い経験になりました。
潰れるずっと前から、同僚達と「こんなヤバい会社、いつか絶対潰れるよな」と、冗談めかして話していたのを今でも思い出します。
そうして実際に会社が潰れた今、当時の僕達の感覚は正しかったのだとしみじみ感じています。
ヤバい会社が必ず潰れる理由
ヤバい会社が潰れるのは、そのヤバさが故のものです。
具体的には以下の理由です。
・大きな問題が明るみに出て取り返しがつかなくなる
・競合他社に敗北する
・人材流出が止まらず人手不足とクオリティ低下を招く
大きな問題が明るみに出て取り返しがつかなくなる
ヤバい会社は、基本的に隠ぺい体質を持っています。
何か問題があっても、「バレなきゃいい」という極めて子どものような思考で、改善しないまま周囲に隠し続けます。
しかし、そうした隠ぺいは上手くいかないことが多く、どこかのタイミングで明るみに出てしまうもの。
そこでこれまでのツケが全て回ってくることになり、修復が不可能なレベルで信用や評価が落ちます。
これは僕が所属していた会社で実際にあったことで、クライアントと交わしていた取り決めを守らず、それがバレて厳しい追及をされていました。
違反による賠償や契約解除とまではいかなかったものの、クライアントの印象が悪くなり、これが後述の競合他社に負ける1つの原因となりました。
競合他社に敗北する
ヤバい会社にとって、競合他社は脅威です。
内部の問題を多く抱えている状態で、外部の企業と争わなければなりません。
この競合他社に勢いや実力があるほど、立場はさらに危ういものになります。
競合他社がいない間は問題ありませんが、現れた時はあらゆることを比較されるので、すぐにボロが出てしまいます。
僕がいた会社の1つは、クライアントから委託された業務を行っていました。
暫くの間は競合がおらず独占していたのですが、そこに参入されたところ瞬く間にシェアを奪われ、敗北するという結末を迎えました。
ヤバい会社は内部はもちろん、こうして外部によって容易くやられてしまうのです。
人材流出が止まらず人手不足とクオリティ低下を招く
ヤバい会社の離職率は、総じて高くなる傾向があります。
教育体制やフォロー体制が整っていなかったり、人間関係がギスギスしていて空気が悪すぎるなど、辞めたくなる原因がいくつも存在しているからです。
そうして辞めていく人達を見て「ここも長くない」と思う人や、1人あたりにかかる負担が大きくなって不満が溜まることで、さらに人が辞めていくという悪循環が止まらなくなります。
また、先んじて辞めていくのは中堅やベテランの中でも仕事のできる優秀な人であることが多く、業務のクオリティは低下する一方。
それは会社の業績や評価が下がることに繋がり、潰れざるを得ない方向に転がっていきます。
ヤバい会社ほど、たとえどれだけ辞めても代わりを見つければいいと考えがちですが、今は口コミサイトなどで内部の実情が明るみに出てしまうので、人が集まりにくくなります。
人材を大切にしない会社は、回り回って会社へ深刻なダメージを与えるのです。
今すぐ辞めるための準備をするべき
ヤバい会社は今すぐ辞めるべきというのは、次のことを早いうちから考え行動しておかないと、自分が苦しむ羽目になるからです。
この点について、さらに具体的に解説します。
潰れるのが分かった時から行動するのは遅すぎる
ヤバい会社はいつか必ず潰れます。
問題は、それがこちらに通達されるのがいつか?という話です。
僕がいた会社は、潰れる2ヶ月ほど前に現場スタッフ全員に通達されました。
しかし今後について何の見通しも立っていない状態での2ヶ月は、あっという間に過ぎていったのを覚えています。
「会社がそろそろ危ないかもしれない」という噂はあったものの、本当に潰れはしないだろうと心のどこかに会社への信頼があったのかもしれません。
結局それは幻想に過ぎず、潰れる時は潰れることを学びました。
なのでヤバい会社だと少しでも感じたら、その時点から行動を開始して備えておくべきです。
そうすれば、何が起きても慌てず、柔軟に対応することができるようになります。
履歴書・職務経歴書の作成には時間がかかる
転職活動において、必ず必要となるのが履歴書と職務経歴書です。
書き方やサンプルはネットで調べればいくらでも出てくるので、作成自体にはあまり困りません。
しかし、実際に作成を始めてみると、思っている以上に手間と時間がかかることが分かるでしょう。
特に何度目かの転職となると、その分職務経歴書に記載することが増えて、これからのキャリアについて考えるべきことも増えて、さらに時間がかかることに。
そのため、早いうちから作成に取り掛からないと、焦りながら急ピッチで作らざるを得なくなります。
履歴書と職務経歴書は、相手先へ自分を売り込む資料のようなものなので、雑なクオリティだとその時点で弾かれてしまいます。
そうならないように、じっくり考え時間をかけられる時に準備しておかなければなりません。
心身への負担が増していく一方になる
ヤバい会社で働いていると、その環境の酷さに心身の負担は増していくばかりです。
特に会社のヤバい要素の影響を最も受けるのは現場で働く人なので、もし自分がその立場にいるのであれば、より早く辞めるべきです。
どんなに我慢して耐えていても、ヤバい会社の環境は改善されることはありません。
続ければ続けるほど消耗は激しくなり、メンタル的な不調を及ぼす可能性も高まります。
1度疲弊しきった心身が回復するのは非常に時間がかかりますし、その間の生活を改善が保障してくれるわけではありません。
自分音身を守るために、まだ正常な判断がつくうちに辞めましょう。
自分の中に湧き上がる違和感を放置するな
ヤバい会社が潰れるのは、運が悪いとか世の中の時流に乗れなかったといったことではありません。
会社の体質や方針といった根本的な問題が、その会社をヤバくしていて潰れる原因となります。
そしてそれは普段仕事をしていると、ところどころで自分の中に違和感として表れてくるもの。
人間の「何となく」とか「直感」という漠然とした感覚は、往々にして正しいことが多いです。
もしあなたが今の会社に何か違和感を抱いているなら、そこはヤバい会社という可能性は十分あるということ。
気のせいと放置せず、具体的に何が違和感を生んでいるのか、書き出して言語化してみましょう。
自分を守れるのは自分だけです。
これを忘れず、ヤバい会社に遭遇してしまったら、潰れる前に早く辞めるための行動をしていきましょう。
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