「格闘技は役に立たない」という誤解について

格闘技のこと

先日、ネット上のYahoo知恵袋にて、こんな投稿を発見しました。

格闘技って本当に役に立たないですよね??社会に出るどころか中学卒業したら、すでに喧嘩では殴った方が負けです。多分ですが、... - Yahoo!知恵袋
格闘技って本当に役に立たないですよね??社会に出るどころか中学卒業したら、すでに喧嘩では殴った方が負けです。多分ですが、その年齢になると力がついて、 お互い大怪我を負う危険もあるし、暴力がまかり通っていては社会は発展しないし、そもそも成り立たないからでしょう。だから無意識にタブーとされてるんです。社会に出てこちらから殴...

投稿されたのは2012年とだいぶ昔で、この書き込みをしたのがどんな方なのかは分かりませんが、読む限りではご自身は格闘技をされておらず、また格闘技に対して良い印象を抱いていないという雰囲気を感じます。

僕は格闘技をやっていて、この方が言っているような言葉を投げ掛けられたことが何度もあります。

それはその人の意見なので、怒ったり哀しんだりするということはありません。

しかし、読んでいて何だか誤解されているフシがあるように見受けられたため、もし同じような意見をお持ちの方がいたら、その誤解を少しでも溶けたらいいなと思います。

僕自身は

・格闘技歴10年以上
・アマチュア選手としてキックボクシングなどの試合へ出場経験あり
・ボクシングのプロライセンス取得を目指して現役で練習中

なので、その経験を踏まえてお話していきます。

強くなっても使いどころがない←そもそも格闘技以外で使おうと思っていない

格闘技という競技柄のせいか、何かにつけて言われることが多いのが「喧嘩に使ったら捕まる」とか「暴力反対」という言葉です。

格闘家に『喧嘩っ早い』や『荒くれ者』というイメージを持たれている人が多いようですが、実際は全くそんなことありません。

むしろ、1度も喧嘩なんてしたことがなかったり、普段は大人しくて物静かな人がたくさんいます。

僕自身も喧嘩した経験はないですし、喧嘩を吹っ掛けたりもしません。

つまり、そもそも格闘技を格闘技以外で使おうと思っていないのです。

だから「強くなって何かをしたい」ということはなく、単純に格闘技を楽しんでいるだけです。

もちろん「ダイエットのため」とか「健康維持」などの目的は人それぞれにありますが、「喧嘩に使おう」と考えて始めた人は大体すぐ辞めていきます。

仕事に役立たない←職種によっては役立つことがある

「格闘技がいくら強くても、仕事ができないんじゃ意味ないよね」と、以前ある人から言われたことがあります。

確かに格闘技ができても事務作業が早くできるわけではないですし、偉いわけでもありません。

しかし、職種によっては格闘技の経験を活かして働くことも可能です。

僕の例で言えば、フィットネスクラブのインストラクターは格闘技を十分役立てることができる仕事でした。

その他に力が必要な仕事や、体力勝負な面のある介護職などでも活かせると思います。

だから、全く役に立たないなんてことはありません。

お金を稼げない←お金持ちになりたいと思ってやっていない

「格闘技は稼げない」というのは、少なくとも日本に限って言えば事実には違いありません。

現にほとんどのプロの格闘家は普段仕事をしながら生計を立てている状態です。

純粋に格闘技だけで食べていけるのは、本当に一握りの人だけです。

でも、それに対して不満を述べているプロを僕は見たことがありません。

「もっと格闘技界を盛り上げられたら」とか「いつかは格闘技だけで何とかやっていけたら」という言葉は聞いても、後ろ向きな発言は聞いたことがないのです。

おそらく大儲けしたいとか、お金持ちになりたいという考えの人は、最初から格闘技をやっていません。

もっと安全で効率の良さそうな仕事を探して、そこで成功を目指します。

稼げないにも関わらず、下手したら命を落としかねない格闘技をやっているのは、お金とは別のところに価値を見出だしているからです。

人格形成に役立たない→そんな簡単に形成できるほど人間は単純ではない

空手や剣道では、「お子様の人格形成に!」という謳い文句で入会を募っているところを時折見かけることがあります。

他の格闘技でもそのような文言でPRしている場面は数多くあり、それに対して「人格形成に役立つなんて嘘」という意見が出ていたりします。

しかし僕が思うに、格闘技に限らずどんなスポーツであっても、これだけで人間の人格を根本から変えるほどの影響は与えられません。

というかそれだけで簡単に変われるのだったら、誰も苦労しないです。

それこそ犯罪者は更生できるでしょうし、ニートや引きこもりの人だっていきいきと働けるようになるでしょう。

もちろん格闘技の経験は人格形成の1つの要素にはなりますが、これだけで全てが形成できるわけではありません。

なので、これを役立たないと捉えるのは少々話が飛びすぎだと思います。

まとめ

格闘技は何かと特別な目で見られがちな部分がありますが、実際はスポーツの1つに過ぎません。

だから、そこに『役立つ・役立たない』という視点を持ってくること自体あまり意味のないことだと思いますが、少なくとも人生に全く役立たないものではないです。

現に僕は格闘技のおかげで色々なことを学び、気付くことができました。

いま格闘技に興味を持っている方、やってみたいと考えている方がいたら、周囲の意見など気にせず始めてみることをおすすめします。

その上で役立たないとかやる意味がないと感じたならやめればいいですし、何らかの価値を見出だせたなら続ければいいんです。

やったこともない状態で、他人の意見を鵜呑みにすることほどダサいことはありません。

まずは身を以て体験してみましょう。

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