寝技が「つまらない・面白くない」と言われる6つの理由

格闘技のこと

格闘技の試合の感想をネット上で見ていると、よく見かける意見があります。

それは「寝技になって全然面白くなかった」というようなもの。

ボクシングやキックボクシングといった打撃のみの格闘技でも、KO(ノック・アウト)がない試合はつまらないと言われますが。寝技はそれと比較しても同意見が多いように見受けられます。

この記事では、なぜ寝技が「つまらない」とか「面白くない」と言われがちなのか、その理由を解説します。

僕は格闘技を10年以上やっており、打撃も寝技も経験している身なので、解説の信憑性はそれなりにあると思います。

何をしているのかよく分からない

まず、寝技に否定的な意見が多い最大の理由は、『観客からすると何をしているのかよく分からない』ということです。

打撃と違い、見ていてどのような攻防が行われているのか、どちらが攻撃を仕掛けているのかなどが、傍からでは分かりにくいのです。

特に寝技の練習をしたことがない素人からすれば、明確な展開がなかなか生まれず、いつまでも息を乱しながら何かしているという認識しかできず、飽きてしまっても仕方ありません。

また、テレビ中継で観るならまだしも、試合会場では寝技となるとリングから近い位置でないと何をしているのかほとんど見えないということがザラにあり、それが拍車をかけてしまっているということもあるでしょう。

僕の友人(格闘技経験が一切ない)も、寝技を見ていて「これは何してるの?」と質問してきたので、他の方々からしても恐らく同じ感覚ではないかと思います。

見た目がとにかく地味

ボクシングで盛り上がるシーンは、選手の壮絶な打ち合いやダウンの応酬、鮮やかなKO劇があった時などです。

これらに共通するのは、いずれも『派手で見応えがある』ということ。

これに対して、寝技はそうした派手なシーンがほとんどありません。

選手が必死にやっているのは分かっても、観客からすると見応えのあるものとはお世辞にも言えないのです。

腕ひしぎ十字固めなど、見るからに分かりやすい技ならまだいいのですが、中には「え、これどこがどうなったの?」というような見た目が地味な技で試合が終わることもあり、盛り上がるのが難しいのです。

密着しているのが気持ち悪い

これは女性に多い印象なのですが、寝技のように密着して行っているものに、拒否感とまではいなかくとも「何となく気持ち悪い」という感覚を持っている方がいます。

僕が総合格闘技のジムに通っていた時、ボクシングやキックボクシングの打撃練習には女性の参加者もそれなりにいたのですが、寝技の練習になると圧倒的に女性参加者が少ない・・・ということがよくありました。

女性からすると、男性とはもちろん、女性同士でも身体を密着させて行う寝技はあまり好まれない傾向にあるようです。

そのため、試合もボクシングなどと比べて、寝技には良いイメージを持っていない方が多く、否定的な意見が集まりやすいのではないかと思います。

泥仕合になりやすい

ボクシングなどの打ち合いは、勝ち負けの展開がハッキリしています。

どちらかの攻撃がクリーンヒットすれば倒れますし、そこまでいかなくとも明らかなダメージの蓄積具合や流血など、見ていて分かりやすく面白いです。

寝技には、こうしたハッキリとした展開がなかなか生まれません。

特に熟達した実力者同士であればあるほど、拮抗した状態となることが多く、傍から見ると代わり映えしない泥仕合という認識をされがちです。

実際はとても細かい高等テクニックが使われていることも多く、展開が生まれているのですが、残念ながら寝技経験者にしか分からない・・・という状態になりがちです。

こうした背景から、どうしても「泥仕合だ」と思われがちなのです。

勝敗が分かりにくい

ボクシングなどはたとえダウンやKOといったシーンがなくても、どちらが果敢に攻めていたかや、自分のペースに持ち込んでいたかなどが比較的分かりやすいので、判定決着となっても勝敗が分かりやすいです。

しかし寝技の場合、そもそも何をしているのかが分かりにくいということもあって、勝敗がついても理由がよく分からない・・・という方が多いです。

特に判定決着となると、それに拍車がかかって分からなくなってしまい、モヤモヤしか残らないという方も。

せっかく見ていても終始分からず、勝敗を聞いても余計に分からないとなると、つまらないと思われても仕方ない部分はあります。

馴染みが薄い

ボクシングなどは、例えばゲームセンターにあるパンチングマシーンなど、『殴る』という行為にそれなりに親近感があります。

しかし寝技の場合、日常生活の中で触れることはまずありません。

街中の喧嘩でも寝技の勝負をしている場面などありませんし、殴り合いをすることになります。

つまり、実際に練習している方を除くと、寝技は極端に馴染みが薄いのです。

ただでさえ分かりにくいものに対し、馴染みまで薄いとなると取っ掛かりを探すのも大変です。

体験することでしか理解できない

以上が寝技が「つまらない・面白くない」と言われる理由です。

僕の経験上、寝技については自分が実際に体験してみないと、その大変さや面白さは理解できません。

事実、僕はキックボクシングが格闘技の最初のキャリアですが、寝技の練習を始めるまでは試合を観ていても正直つまらないと思ってしまっていました。

ただ、やってみるといかに運動量が多くて疲れるか、とても多くのテクニックが使われていることがよく分かります。

寝技に対しての理解を少しでも深めたいとか興味があるという方は、ぜひジムへ体験練習に行ってみることをおすすめします。

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