コールセンターに興味がある、コールセンターで働いてみようかな・・・と考えた時、気になるのは「どんな人が働いているのか?」ではないでしょうか。
具体的には年齢層や男女比といった概要、さらにどんな気質や背景を持っている人がいるのかは、自分がそこで働いた時に上手くやっていけるかを左右する重要な情報だと思います。
この記事ではそんな方に向けて、4つのコールセンターで合計6年以上働いた経験のある僕が、コールセンターで働く人達の実態を解説します。
コールセンターの年齢層
コールセンターは扱う題材が何かによって、年齢層にも差が出てきます。
例えば、僕はIT系の内容に関する問い合わせや相談を受けるコールセンターにいたため、全体的に若い人が多かったです。
比率としては、
20代:6割
30代:3割
40代以降:1割
といった具合でした。
これが保険関係や証券関係のコールセンターになると、年齢層は高くなるのが一般的です。
コールセンターには基本的に年齢制限はありませんが、自分の年齢とそのコールセンターにいる人達の平均年齢が離れすぎていると、採用されづらい傾向があります。
また、40代以降になるとコールセンター経験の有無を見られることもあるため、完全な未経験だと転職活動は苦労する可能性も。
できれば20~30代のうちに、1箇所でもコールセンターを経験しておくと良いと思います。
コールセンターの男女比
コールセンターの男女比についても、そのコールセンターが扱う題材によって差が出てきます。
僕がいたIT系のコールセンターの場合は『5:5』の男女比でしたが、保険関係であれば女性の比率が高くなりますし、プログラム関係であれば男性の比率が高くなるでしょう。
ただし経験上、男女比は『5:5』、もしくは『6:4』か『4:6』がベストではないかと思います。
男女比がどちらかに偏っていると、多い方に妙なチカラが集まることがあり、何らかの問題を生み出す要因になる可能性が高いからです。
現在の求人情報では、事前に男女比がどれくらいか公表されていることも多いので、しっかり確認しておくことをおすすめします。
人によって同性もしくは異性とどれくらい上手く接することができるかは異なるため、男女比を見た時に「ここは自分には厳しそう・・・」と感じたら、無理はしない方がいいでしょう。
働いている人の実態
コールセンターで働いている人は、一般的な会社で働いている人と比較すると、仕事に対するスタンスや動機が少し異なります。
僕の経験上、以下の4タイプに大別されます。
夢追い人
コールセンターはシフトの融通が利きやすく、休みも取りやすいことが多いです。
そのため、何らかの夢を追いかけている人にとっては、そちらに注力するのに適した仕事がコールセンターと言えます。
例えば役者を目指している人やバンドを組んでいる人は、作品やライブのために急な休みを取らなければならないこともあるので、コールセンターでないと仕事が続けられない・・・というケースがあります。
この他にも、〆切のあるWebライターや漫画家、試合・大会のあるスポーツ選手など、「夢を追っているけれど今はそれだけでは食べていけない・・・」という人達にとってのお金稼ぎの場がコールセンターと言えるでしょう。
副業扱い
コールセンターは、一般的な会社のように週5日で働かなくてもよいところが数多く存在します。
そのため、コールセンターの仕事を副業として扱っている人も、想像以上にたくさんいます。
僕が働いていたコールセンターでは、本業で週5日働き、週1~2日だけコールセンターのシフトに入っている人がいました。
コールセンターの仕事で何らかの資格や特殊なスキルが求められることはほとんどなく、時給もコンビニなどより高いので割が良いということで、副業としては優良と見られているようです。
他に働ける場所がない
コールセンターは場所にもよりますが、服装や髪型が自由なことも多く、日本企業にありがちな古い慣習(新人が雑用をしなければならない等)が存在しないことも多いです。
そうした理由から、「自分の働きたい仕事の条件を挙げていった結果、当てはまるものがコールセンターしかなかった」・・・という人が少なくありません。
僕が以前コールセンターで遭遇したとある20代の女の子はまさにこのタイプで、コールセンターの仕事は嫌いだけど、コールセンター以外でやっていける場所がないと話していました(笑)。
誤解を恐れず言うと、日本社会では社会人として働きづらい、ある種のはみ出し者がコールセンターには集まりやすいのです。
一時的な避難場所
コールセンターには、いわゆる『ワケあり』の人がいます。
様々な事情から前職を辞めざるを得なかったり、社会から遠ざかっていたような人です。
例えばうつ病や適応障害でずっと休養していたとか、問題を起こして前の会社をクビになった・・・というケース。
コールセンターは「とりあえずやらせてみて、ダメならダメでいい」という、トライ&エラーの気質を持っていることがあって、そうしたワケあり人材も受け入れやすいのです。
そんな事情もあって、コールセンターでの仕事を本格的に社会復帰するための足掛かりにする人が多く、一時的な避難場所のような扱われ方をしています。
人間性に難ありの人が多い
正直なところ、コールセンターには人間性に難ありの人が多くいます。
遅刻・欠勤は当たり前にしますし、重要な周知事項に一切目を通さない人も少なくありません。
ミスをしても謝らず開き直りますし、権利ばかり主張してロクにやるべきことをやらないなんてことも普通です。
もちろんどんな会社にもそんな人がゼロではありませんが、僕の経験上コールセンターにはそんな人が圧倒的な割合で存在しています。
僕も人のことは言えませんが、「コールセンターにいる連中はクズばかりだな・・・」と、内心怒りが燃え盛っている時期もありました。
コールセンターで働く場合は、そんな人達の被害に遭わないように、また同類にならないように注意が必要です。
目立たず騒がずにいれば過ごしやすい
そんな問題を抱えた人が多くいがちなコールセンターですが、では最悪な場所かというとそうでもありません。
彼等の問題思考や行動の悪影響が、こちらに火の粉として降りかかってきた時は腹が立ちますが、それを回避する手段さえ身に付ければ大したことではなくなります。
むしろ、変な意見や主張を挙げる言動・行動をせず、目立たず騒がずにいればコールセンターは過ごしやすいです。
コールセンターは規則が緩いことが多く、普通であれば問題とされることも見過ごされるケースが多々あります。
こうした特徴を上手く利用すれば、比較的ラクにストレス少なく働けるコールセンターがたくさんあるので、「仕事で消耗したくない」という人には合っている
まとめ
この記事では、コールセンターで働いている人の年齢層と男女比、スタンスといった実態について解説しました。
・年齢層は20代が6割、30代が3割、40代以降が1割
※IT系の題材を扱うコールセンターの場合。扱う題材によって異なる。
・男女比は5:5。どちらかに偏りがある場所は何らかの問題が発生する可能性が高くなるためおすすめしない。
※IT系の題材を扱うコールセンターの場合。扱う題材によって異なる。
・働く人のタイプは以下の4つに大別される。
①夢追い人
②副業扱い
③他に働ける場所がない
④一時的な避難場所
・人間性に難ありの人が多くいる。被害に遭わず同類にならないように注意が必要。
・変な意見や主張をせず、目立たず騒がずにいれば過ごしやすい。
一般的な会社と比較すると異なる点が多く、最初はギャップにショックを受けることもあります。
しかし、慣れてくると面倒な規則が少ないのもあって、「コールセンターって良いな。」と思うこともきっとあるでしょう。
興味があるとか働いてみようかと検討している人は、1度やってみて損はないと思います。
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